ハウステンボスがあるのも佐世保ですが、佐世保バーガーがあるのも佐世保です。佐世保バーガーとは当地オリジナル仕様のハンバーガーのことです。
マチとの遭遇 九州編
佐世保/させぼ
20150401リリース
【 矢印のあたりが佐世保 】©グーグル
■ 880円 # スペシャルバーガー単品のお値段 ログキット本店
ハンバーガーといえば、マクドナルドのそれが多くの人のイメージされるところではないでしょうか。佐世保バーガーは同社のそれとは違います。
手に取るとズシリと重量感があり、成人男性がオヤツの延長と思って食すと"胃に余る”思いをします。
マクドナルドのそれと同じと思って、手に取ったり渡されたりすると、手首が一瞬沈みこむほどです。
あわせて、サクサクのたまねぎ、シャキシャキのレタスは地元産でなければならないとしており、それは佐世保バーガーのキマリの一つです。
しっかり一食分のボリュームはあるといえます。ハンバーガーイコール若者の食べ物というイメージがありますが、国内各地から世代に関係なくやってきます。
直接、手にとってつかむ食べ物は人を引き寄せる魅力があるようです。
食べ物は人を呼ぶ
上手に食べないと、ケチャップやソースでベトベトになりますが、口のまわりがベトベトになってこそ佐世保バーガーです。
だからといってデートに不可な食べ物ではなく、若者向けの食べ物ということもあって若いカップルも見受けられます。
ログキット本店は、佐世保バーガーの人気店の一つであり、スペシャルバーガーは同店のメニューの一つです。
【 ログキット本店とヒカリ 】
■ 7センチ # 佐世保の海面の上昇幅
海面の上昇つまり陸面の沈下です。日本の西の端にある佐世保は、その危機感は内陸の町より強いのではないでしょうか。
グローバルの規模の変動は経済だけでなく気象も同様です。
佐世保の海面の37年間での上昇幅:7㎝
1970年以降、当地の海面は1年に1.9mmずつ上昇し、1970年から2007年の37年間で7㎝上昇しました(*1)。
暖流である対馬海流が佐世保のそばを流れていることもあって、寒暖の差は少ない土地ですが、気候変動によってそうとはいえなくなっています。
日本の西の端にあるだけに311の震災からは縁遠い場所です。震災以降、電力の使用を自発的におさえようとする意識が高まりました。
同地でも震災の翌年の使用電力量は減りましたが、その翌年は増えています。電力使用の意識の変化は時間の経過もあるのでしょうが、地理的距離感もあるのではないでしょうか。
*1 佐世保市環境部
【 九十九島 】
■ 612.2人 # 佐世保市の人口密度(2010年)
佐世保は明治初めまで人口5,000人ほどの寒村でした。その後、140年あまりで50倍に人口を増やしました。
佐世保はアウトサイダーを積極的に呼び込んだヨソ者で形成された町といえます。3世代前からの地元オリジンは、圧倒的マイノリティーです。
二度の大戦を乗り切って人口を増やしてきた佐世保ですが、この50年は減少しています。しかし市町村合併によってですが、面積は1.7倍広がりました。
- 人口 1960年:26万2,006人 → 2013年:25万6,487人
- 面積 1960年:249.00k㎡ → 2013年:426.59k㎡
面積が広がったことで小さくなったのは人口密度です。昭和元年の佐世保市の人口密度は6,505.1人、現在の東京都より過密でした。
単に市の面積が小さかっただけのことですが、翌年となり町を編入して"異常値”でない状態となりました。
2010年の人口密度(*1)
- 佐世保市 612.2人
- 日本 343.0人
- 長崎県 348.0人
佐世保市は人口密度からすると日本の平均、県全体よりは過密な町です。
といっても都会というわけでなく、編入した旧町は過疎市町村であり、過密と過疎が同居している自治体といえます。地方は地方で地元内で2極化しています。
*1 総務省:国勢調査
【 長崎県の過疎市町村 】©全国過疎地域自立促進連盟
■ 佐世保のアート ③/3
地域の伝統玩具の一つに佐世保独楽(させぼごま)があります。紐を軸にまきつけて地面の上で回すコマであり、佐世保のそれはドングリ状のデザインと一風変わっています。
市内のガードレールにはそのデザインを模したオブジェがあり、目玉オヤジの亜流のようにみえて、驚き&ほほえましさを感じます。
【 JR佐世保駅構内にある佐世保独楽 】
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