マチとの遭遇 九州編

50歳(O-50)からの地域活性化

【ガイド】博多と長崎を結ぶ三池島原ライン。西鉄大牟田線で行く島原への旅。

2021年09月11日 14:42 by wariaito

長崎には西鉄大牟田線でもイケる。ただし行く先は島原だが。

  博多(福岡)と長崎は新幹線で結ばれようとしています。新幹線が通るだけの佐賀県にとってはどうでもいいことなのでしょうが、長崎県には島原半島という観光地があります。新幹線のルートから離れたその長崎の観光地でもある島原半島がないがしろにされないか心配になります。 

島原半島はココ

 大牟田市と島原市を結ぶ海上のオレンジの線が三池島原ラインになります。海上を走ることにより九州の大都会の福岡市の中心地から鉄道で行くことができる便利な海上ルートですので、ここに紹介しておきます。  

  

製作
ローカライズド(LCD)

 

■ 島原へ  

 九州の観光地の一つ:島原半島。福岡市の中心から島原港まで最短で2時間15分で行くことができる。鉄道と高速船とバスの利用となる。

 鉄道は西鉄大牟田線あるいはJR、高速船はやまさ海運の利用となる。高速船を運行するやまさ海運は自社HPで丁寧にルート案内をしてくれている。

自社HP#三池島原ライン  

  朝7:00に福岡市の中心街:博多駅、朝7:30にもう一つの福岡市の中心街:天神にいることができれば、島原港に9:45に降り立てる。

 この行程にはフェリーへの乗船があり、渡航のチャンスは1日4回である。

 ここでは、日帰りで島原半島の滞在時間をもっとも長くできる朝7時台の列車に乗って行くルートを紹介する。 

■ 島原へ   

 いくら早くたどり着けるといっても着いた先からの交通アクセスが悪ければ問題だ。とくに観光となれば。

 しかし、最終目的地:島原港からは路線バスはわりと出ているので心配無用。

 徒歩3分ほどのところに島原鉄道の駅:島原港駅がある。高速船到着時間との連絡もいい塩梅になっている。 

■ 島原へ 

 起終点駅のため乗る方向にも迷わずにすむ。起終点駅だが、さらに先に続く線路がぼんやりとみえる。

 “さらに先”もあったが2008年4月に廃線となったようだ。ウィキペディアにそう書いてある。

 無人駅だが火事で消失後建て替えとなったためか小ぎれいでもある。同駅も廃線と同時に廃駅となる予定だったが、市の要望で存続となった模様。

 観光や人の流れなど地域活性化目線だと、この駅の存続要望は自治体のわがままだけではないと思える。評価すべきは島原鉄道か、地元ネイティブか。

【 島原港ターミナル 】

■ 島原へ   

 島原港から徒歩20分強とやや遠くあるも島原鉄道のバス事業の拠点:島鉄バスターミナルがある。

 もっとも高速船到着と島原外港駅からの出発時間の接続もいいので、鉄道で行くという手もある。

 なお、下車駅は島鉄本社前駅。ここから島原半島の観光の各拠点、雲仙、小浜、口之津から天草へと、さまざまな方面に出向くことができる。

 徒歩範囲にレンタカーもあり、島原港は送迎無料範囲でもあるのでありがたい。 

 

【 島鉄バスターミナル 】 

【 島原港 】 

■ 島原へ  

 港はターミナルビルとなっており、小ぎれいであった。なんとなく人の往来(とく男性高齢者)が多いと思ったら、ボートレースの場外発券場がある。

 港は船の発着時以外は閑散として常時にぎやかではないが、場外発券場があるとむりやりでもにぎやかになる。

 港だけにボートレースの場外というのも関連がないわけでもなく、強引ではない。ターミナルが小ぎれいなのは、モーターボート振興補助金を活用した場外発券場があるからでもあろう。

 オヤジ過多のため少々殺風景ではあるが

■ 島原へ  

 観光地のターミナルだけにお土産屋も併設されている。売場は広く明るく、お土産屋に港が併設されている感もある。

 だからといって商売熱心というわけではなく、平日は17時に閉まる。

 朝も10時ごろからボチボチと営業を始めるため島原港到着の1便では、営業前に到着するために買うことができない。もっとも到着直後にお土産を買う旅行者もいないだろうが。   

■ 島原へ 

 お土産はなぜかカステラが目立つ。たしかに島原は長崎県、外してはないが島原に来たからには現地限定の名物がほしい。

 探していると九州各地で見かける「うに豆」を発見した。ただ、同パッケージには

 九州銘菓  

 とあり、島原限定の名物ではないようだが、製造者は地元島原市内の会社だった。

 島原産の名物として「わかめ焼酎」なるものが販売されていたが、わかめ焼酎という点で

迷物(めいぶつ)

 であり、いかにもキワモノでウケねらいアウトサイダー向けお土産にもみえる。

 【 うに豆(藤田チェリー豆総本店) 】

 

【 わかめ焼酎:七萬石(山崎本店酒造場) 】

いいかげんにスタートすることに 

■ 島原へ  

 スタートは福岡市内。JR博多駅あるいは西鉄福岡(天神)駅から鉄道に乗り、それぞれの大牟田駅で下車する。

 なおJRの大牟田駅も西鉄の大牟田駅も仲良くとなりあっているので迷うことはない。

 JRの場合は、博多駅発7:04発の快速、西鉄の場合は西鉄福岡(天神)駅7:30発の特急に乗り、大牟田駅で下車する。JRの場合は、さらに南へ下るが、西鉄はここが終点となる。

【 JR大牟田駅 】

■ 島原へ   

 大牟田駅で下車すると次はバスに乗る。乗車するバス停は駅西口バス停留所であり、西鉄だと改札抜けて右手すぐそばにある(徒歩1分)。

 JRであると駅西口バス停留所まで、跨線橋を越えてそこまでたどりつかなければならない。

 JR大牟田駅は西口と東口があるので注意が必要。 西口側の改札を出ればすぐそこが乗車するバス停だが、東口に出てしまうと少々迷う。

 5分以上たって見つからなければ、迷っていると考えてよい。

 やまさ海運のホームページにはできるだけ詳しく説明しているが、ここまでは説明してくれていない。  

【 西鉄大牟田駅西口 】

■ 島原へ  

 三池港行きの8:43発の西鉄のバスに乗る。閑散としているバス停だが、8:40分台のバスは複数本あるので、行く先に注意。  

三池港  

 の表示のあるバスに乗ろう。もし、電車が多少遅れてもバスは待ってくれているようだが、自己の都合で遅れた場合は待ってくれない。

 当然だが、高速船へも1便遅らさないといけなくなる。

 鉄道、バス、フェリーの接続は、絶妙といえるほど連携がとれていることを付け加えておく。

【 待っている西鉄バス 】

■ 島原へ  

 乗車時間8分程度で三池港へ着く。道中、当地が工場地域であることがわかる。世界遺産に登録されたマチであり、やたらそのカンバンが目立つ。

 世界遺産を自慢したいのだろう。

おめでとう大牟田市

 三池港待合所に着く。河口対岸左側に赤白の煙突がみえる。ここで周囲の風景を目に、スマホに、おさめようとノンビリしていたら高速船に乗り遅れる。

■ 島原へ

 大牟田の人は気が荒いのでさっさと乗ってほしい。  

 8:51に終着のバス停に到着して8:55発の高速船に乗ることを考えれば当たり前だが、バスを降りたお客は待合所の高速船のチケット売り場に一目散にすすむ(すすむべき。いや、すすめ)。

 航路が一本しかないので迷うことないのだが、片道券、往復券どちらを買おうかについては迷う。

230円のお得  

 帰路をどうするかによるが、島原港最終便は17:05と早く、代替手段として諫早経由でバスあるいは鉄道で帰るという方法もあるため一考の余地アリ。

 バス下車から高速船出発まで4分間しかないためそれほど考えるヒマはナシ。

【 三池港 】

■ 島原へ   

 待合所を抜けると、眼下に有明海が目に入る。

 一段低いところに高速船が係留されており、船着場にはスタッフがウエルカムの体制である。

 船のタイプは双胴船。スタッフにチケットと乗船前に渡された番号入りプラスティック札を渡す。  

 船内豪華さはなく、移動のみのための船とわかる。ビニールシートの座席が非セレブ感を演出。なお、トイレはある。

【 待っている高速船 】

■ 島原へ   

 定刻通り出発。走り出してわかることだが、“騒動船”というだけあって客室内(客室外も)はエンジン音でやかましく、船内放送は聞こえないほど。

 島原半島の普賢岳を優雅にながめながらの航行かと思いきや、窓ガラスがしぶきで汚れて、はっきり見えず。往復券の購入はこのときに後悔する。帰りは別の手段にすべきだった・・・  

 小さい船だからかよく揺れ、多少船酔い気味。有明海は内海と若干の油断もあったが、船酔い対策は必要だ。

■ 島原へ

 高速双胴船に定評のある会社の建造だが、同社は2013年4月に破産した模様。揺れる船を建造したがゆえに沈んだ。  

 同航路は、島原半島を主な営業エリアとする島原鉄道の運航だったが、2015年4月から同じ長崎県の海運会社に運航がひきつがれたようだ。

 同海運会社は世界遺産となった軍艦島のクルーズ(というか周遊)も運航している。

【 船内 】

■ 島原へ   

 島原港へ着く。ほぼ定刻通り。渡り桟橋を渡ってトボトボと「歓迎ようこそ島原へ」と書いてあるゲートへ向かう。島原半島上陸。

 三池島原ラインは、本当に朝7時に福岡市の中心街:博多駅もしくは天神にいることができれば、島原港に9:45分に着くことができる。

【 到着ゲート(島原港) 】

■ 島原へ

 島原に行くにはJR博多駅から特急かもめに乗って、JR諫早駅で島原鉄道に乗り換えるか、同じく諫早駅で同社の路線バス、高速バスで行くしかないと思っていたが、このように有明海を横断する高速船でいくという手もある。 

■ 島原へ   

 とにかく安く行きたいという人には全行程高速バスがおすすめだが、島原に11時前に着くようでは、日帰り観光であるならままならない。

 ビジネスならば、ずいぶんのんびりしたビジネストリップといえる。上司に怒られそうだ。  

■ 島原へ 

 三池島原ラインに、分あたり料金に反映されないお得を見つけた。乗船時チケットを買うときにチケットと同時にパンフレットを渡された。

 そのパンフレットには切り取り無効の無料の利用券、入園券、観覧券、割引券などがついており、大牟田、島原双方で総額4,620円のおまけとなる。

 有効期限は当日ではなく、発行日から翌々月の末日までとなっており長い。  

■ 島原へ 

 片道2,370円で4,620円のおまけ(すべて権利行使すれば)となり、行使するほうとしてはありがたいが、このプレミアム加減は少々心配にもなる。

 運航会社にこの大盤振る舞いぶりを問い合わせたが、返事はない。経営は大丈夫か?

【 無料がならぶ特典 】

■ 島原へ  

 西鉄電車を使って島原へ行くとは西鉄沿線の福岡県民ぐらいしか利用はなさそうだが、有明海両岸での活性化のためにもこのルートの利用をどんどん促してもらいたいところだ。

 西鉄も運輸収入増収のためにもさかんにプロモーションすべきだが、西鉄は西鉄で高速バスを運行しているので、そうもいかないのだろう。  

 とはいうものの鉄道、バス、フェリーと交通機関の乗り継ぎが好きな人(しかも1日で3種体験可能)には、ぜひともこのルートを利用してもらいたい。

 

■ 勝手に評価(本号はここまで)  

  1. 船は本当に揺れる  
  2. トイレ対策は必要  
  3. 島原めぐりは一日だけではもったいないので泊まりたくなる

(評価者および感想:ローカライズド(LCD))

 

【注意】
地図はグーグルより加工
価格・数量などは公開当時のもの
下手上手関係なく画像はローカライズド(LCD)
現地に赴く場合は、公式情報を確認されてから行くように

 

ここまでのおつきあいに感謝する。
なお、ここで紹介したことはすでに過去の情報となっていることを申し伝えておく。

 

マチとの遭遇
#オールラウンド九州(ARQ)

 製作:ローカライズド(LCD)

■ メンバー
#1 風戸ケイキ(リサーチ)
#2 ワリアイト・リョウ(リサーチ)
#3 タシロ(プレス)

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