マチとの遭遇 九州編

退屈な旅:タイクツーリズム

【報告】佐伯市をウロウロする ②/3

2020年08月08日 11:51 by keiki-kazeto

【報告】佐伯市をウロウロする ①/2の続きです。

佐伯。九州一面積の広いマチとのこと。広ければそれだけマチに名産や名所などのコンテンツも多いはずと思います。しかし、コンテンツの質が高くなければ、「広いだけ」のマチとみなされています。広いだけのマチは退屈なマチとなります。佐伯に人をひきつけるコンテンツのリサーチするとともに、リサーチをした当人の現地での行動をお送りします。なお、お送りするのは九州を中心に活動する地域活性化ユニット:ローカライズド(LCD)。何回かに分けて同地を訪問した際の記録です。

【 地元の駅 JR佐伯駅 】

〓 ワリアイトが「行け」と言う。近々、大分県佐伯市のリサーチの仕事が入るかもとヤツから連絡があった。なんでも外資系高級ホテルグループおぼしき連中がそこにリゾートホテルの建設を検討しているらしく、地元に何があって、何がないのか適当に見てきてくれとのことだった。

旅こそ一人旅。退屈な場所を目指せ。

佐伯

「さえき」ではなく「さいき」 

大分県にアリ

  • 佐伯市内をテキトーに移動(リサーチとも)
  • 移動した人:風戸ケイキ
  • 目的:佐伯市のリサーチ

 

【お願い】

誤字脱字、日本語の少々おかしな言い回しなどについてはご容赦+ご理解ください(お許し願う)。とはいっても、多少下手なほうが人間味もあって、ダイレクトに伝わらんですかね?(ローカライズド(LCD)より)。 

 

〓 「適当に」の部分がすこぶる気に入った。ワリアイトのヤツもだいぶオレの扱い方がわかってきたようだ。報酬の半分はもう入金されたとのことで、取りかかることに。例のごとく皆目なにをリサーチするのか不明だが、現地に出向くことにした。 

― 大分県佐伯市の場所 ―

 

■ 佐伯1度目

 日本の西よりの九州といっても8月ともなるとあたりは夕方遅くの時間では真っ暗になって、なにも見えない。都会の街中とちがって、街路灯も少なく、明るくない。

 車やバスの往来も少なく、いたって静かだ。地方は20時前にして静かになるようだ。 ウロウロしたくてもこう暗くては見る場所もなく、宿に戻ってさっさと寝た。

日の入り時刻 2018年8月23日

  • 札幌市 18:26
  • 東京都 18:22
  • 佐伯市 18:49

参考 国立天文台HP#暦計算室#こよみの計算 

〓 ここで佐伯の訪問の1度目は終わりです。以降は佐伯への2度目の訪問の記録です。なお、訪問したのは1度目とおなじくローカライズド(LCD)メンバーです。

■ 佐伯2度目   

 朝食はバイキング。佐伯に泊まる際はたいていJR佐伯駅近くの宿になる。旅行情報サイトでも口コミの数は多く、おおむね好評価だ。

 佐伯は観光地としてイマイチなのか、宿はそう多くない。前に佐伯のリサーチで廃業したホテルを見かけた。廃業ホテルの存在は、マチの観光地イメージを阻害するので、早急になんとかすべきと思う。

 とはいっても今回泊った宿からは泊る部屋にもよるが部屋から鉄道がみえ、絶景ポジションとはいえないが佐伯を好きになれる。

【 窓からのながめ 】

■ 佐伯2度目  

 ここで食べすぎると昼メシ、晩メシの腹具合に支障をきたすのでここは抑える。食べそびれたり、食べ過ぎたりと旅(ただしくは現地リサーチ@税務署対策)は胃袋コントロールがややこしい。

 今回泊まったビジネスホテルの朝食のバイキングは和・洋双方あり、「バイキングは量ではなく種類を多く食せ」をモットーとしている自分は、ご飯もパンも食べる。好き嫌いの多い自分にはおのずとそうなってしまうが。  

■ 佐伯2度目

 地元の産品を使った食材を朝食に出せば、地域活性化につながるのではないか?とかねがね思っている。佐伯は寿司のマチ。だから朝から寿司を出せといわないが、

「この食材は地元産です」

 の表記はあって欲しい。もちろん出すだけではなく、佐伯産の表記も添えて出す。働いているスタッフは地元の人だろう。地元関連度は高いはず。

 とはいっても全国チェーンのホテルでは難しいのであろう。海苔のパッケージにまで原産地ではなく自社ホテル名を印刷している。商魂たくましい同社の企業理念には社会への貢献はあるが、地域への貢献はないのでウソはついていない。

■ 佐伯2度目  

 レンタカーで移動。面積が九州一広い自治体なだけに見ごたえ十分だろうが、食べ物だけでなく観光スポットにも好き嫌いがあって好んで行きたいところは少ない。 そもそも今回の佐伯の訪問は観光でないことを思い出した。

佐伯市人口2015年
  72,211人(*)  

 面積の広さ九州ナンバー1自治体のわりには、人口は自県内4番目というのは、いかにもさみしい。人口密度は低く閑散としていると思われる。

* 総務省 国勢調査

■ 佐伯2度目

 佐伯市の人口は増田寛也さんの著書:地方消滅では、2040年には46,875人、国立社会保障・人口問題研究所では2045年には41,738人と5年のちがいがあるが5,000人ほどのズレがある。

 どちらも頭のいい人が言うことだろうが、どっちを信じていいのか凡人には判断つきかねる。 ただ、どちらにしても人口は減る。

■ 佐伯2度目  

 レンタカーの手続きをすませる。目の前はガソリンスタンド。こうであると実に便利だ。スタンド過疎地も社会問題となるなか、ここでは心配なさそうだ。ただし街中と限定的だが。  

 iタウンページでは、佐伯市にはガソリンスタンドは55件ある(*)。九州でもっとも面積が広いマチで55件とは多いのだろうか。とりあえず佐伯でもっとも遠いところに行くことにした。佐伯では高速道路がマチの右側部分を縦にはしっている。

 佐伯を中心にすると、上は津久見に下は延岡に向う。さらに南に下って宮崎を縦断して、ゆくゆくは鹿児島とつながるようだ。  

iタウンページ 2020年1月の検索

【 津久見IC-延岡IC 】

■ 佐伯2度目

 そのまんま東知事(現タレント)が、その昔道路を欲しいといっていたが、その道路はもらえた。その恩恵はとなりの県にも及んだようだ。

平成27年3月 東九州自動車道開通
(佐伯~蒲江間)

津久見 ↑
佐伯IC
佐伯堅田IC
蒲江IC
蒲江波当津
↓ 延岡  

 津久見は大分県、延岡は宮崎県、そのまんま東知事は宮崎県の知事。 道路の次は新幹線を力弱く要求しているようだが、地元のローカル線は減便一方のためか、新幹線要求の度合いはおのずと力弱くなろうというもの。

 いまのところ佐伯インターチェンジから延岡インターチェンジまでは無料となっている。(2020年1月)

■ 佐伯2度目  

 無料だからか、それとも元々交通ニーズは高かったのかわからないが、車はそれなりに走っている。片側1車線もあって利用は多いようにみえる。

やはり無料だからか?  

 道路が開通したからか、それとも開通した道路が無料だからかわからないが、人の往来は増え、このあたりの名産である伊勢エビが売れているようだ。  

 2012年12月に延岡から上ってくる高速道路が開通したこともあって、延岡、佐伯の伊勢エビ関連のビジネスにも影響した。  

伊勢エビ関連の実食数と売上高(*)

  • 2012年(H24) 8,064食 8,518万円 @10,562円
  • 2013年(H25) 12,730食 12,127万円  @9,526円

 開通前後で売上にして1.4倍伸びた。ただ1食あたりの単価は1,000円ほど下げてしまったが、他の海産物に逃げたのだろうか。また、伊勢エビで3,500万円ほどの増収にはなったが、他の産品の売上減少になっていないか心配だ。真の伊勢エビ効果になっていると期待する。

*道路行政セミナー 2014.3

■ 佐伯2度目

 東九州自動車道は高速道路だが、東九州伊勢えび海道は地元飲食店業者連合が立ち上げたwebサイト。浮いた高速代分が伊勢エビにまわされているのかもしれないが、無料期間が終わると同時に伊勢エビの売上が減らないか心配になる。

 伊勢海老漁の解禁期間も9月からの3か月と“ビジネスアワー”も短く、そう稼げなさそうだ。値の張る伊勢エビを地元の名産とするのは、儲けたいかな?の気持ちがすけてもみえる気もするが地域経済活性化のためと考えると仕方あるまい。少々佐伯をイヤになる。  

 ちなみに佐伯市の一人あたり地方税は98,000円(*1:2016年度)、県内では13位、面積は県内ではもっとも広い分、伊勢エビも多くとれると思うが住民から得られる税収にはさほど影響ないようであるのは残念である。

*1 RESAS 地方税マップ

#平成29年佐伯市議会第5回定例会にて地域振興部長の発言 (略)東九州自動車道の開通効果により、観光入り込み客数は一時的に増加しましたが、熊本地震の影響や高速エリア外の交通量の減少により、一部の観光施設では、客数が落ち込んでいる状況です。

一人あたり地方税(2016年)

佐伯市  98,000円

大分市 162,000円

大分市は大分県の県庁所在地である。

■ 佐伯2度目  

 片側1車線のため対向車が迫ってくる高速道路となっている。向かって来る対向車にびびりながらも蒲江インターチェンジで下りた。新直轄方式の高速道路は料金所もなく無料だ。  

 同じ市内から高速をクルマで30分はしってもまだ佐伯市。面積の広いマチであることがわかる。その下りた場所になる蒲江の物販スポットをのぞく。インターチェンジ下りてすぐの場所にお買い物スポット:かまえインターパーク海べの市があり、そこから車で5分程度のところに道の駅かまえがある。

【 道の駅かまえ 】

■ 佐伯2度目  

 どちらもアウトサイダー向けの買い物スポットであろうが、地元住民も買い物しているようだ。地元にはスーパーマーケットはないのか?

マルミヤストア

 2015年6月まで地元資本の福証上場企業 買い物難民はここにながれつくのか?同じ地元では似たような産品が並ぶため競合するだろうに海べの市と元地元本社スーパーの両者の営業状況が気になる。10時前ということもあって、物販店ものんびり開店準備などをしていた。お客もちらほらいる。

【 マルミヤストア 】

■ 佐伯2度目  

 道の駅かまえ周辺をウロウロする。リアス式海岸をもつマチでもある佐伯市。面積が広いだけにその海と接する部分も長い?広い?たえず海がつづく。  

 とはいっても絶景の海べり風景が続くわけではない。蒲江は市町村合併のなれの果ての漁村にもみえる土地。 画像の庁舎は旧庁舎であり、○○遺産風な建築物といってもウソにはみえない。レトロな建築物として観光スポットになりそうだが耐震基準を満たさないなどの理由で、新たに建てるらしい。

 新庁舎は総事業費6億2,425万円の庁舎である。人口2,000人程度のマチに6億円の庁舎。週刊誌が好みそうな庁舎だ。

【 旧庁舎 】

■ 佐伯2度目  

 キヤノンの創業者一族:御手洗さんはこのマチの出らしい。この漁村からグローバル企業の創業者一族を輩出したとは思えないほど、のどかいやさびれた漁村だ。  

 地元行政は移住者獲得とあわせて新規創業もさかんに喚起しているが、御手洗さん一族については触れていない。 それはともかく、創業のDNAのあるマチとして、まちおこしに取り組んではどうだ。

創業比率(*1:2014~2016年)  

  • 佐伯市   4.05%  
  • 大分市   7.30%  
  • 大分県平均 5.52%  
  • 全国平均  5.04%  

 2014年~2016年の佐伯市の創業比率は大分市、大分県平均、全国平均とくらべて低い。県内全18自治体のなかでも11番手である。しかし2004年~2006年の佐伯市の創業比率は大分市よりは低いものの県平均、全国平均よりは高くある。このことは地方にまだ元気があったということだろうか。それともDNAか?

* 1 RESAS 企業活動マップ

【 来て!来て!キヤノン 】

■ 佐伯2度目  

 ウロウロするにはちょうどいい規模の漁村でもある。観光マップではなんやかんやと紹介しているが、店名と電話番号の電話帳の延長のようなパンフレットでは、アウトサイダーには魅力が伝わらない。

 画像もあるが、インスタグラムで写り映え競争する時代に、このピンボケ上等な画像では、作り直すかやめたほうがいい。ちなみにこのあたりには「御手洗さん」は多い。地元議員センセイにもそういった名前の人がいる。漁港の縁に御手洗病院が建っている。観光パンフに個人情報を紹介するのは色々と問題あるが、こういった情報をうまく盛り込めば地域に興味が持て地域活性化につながると思うが、どうだろうか。  

 蒲江では漁船は多くみかけたがキヤノンのコピー機は見かけなかった。そもそもオフィスらしきものが見当たらない。曇りという空模様もあって海もこころなしか黒い。

【 御手洗病院 】

■ 佐伯2度目  

 JR宗太郎駅に向う。蒲江から車で1時間ほど。車で1時間移動してもまだ同じ市内、佐伯市の面積の大きさがわかる。 宗太郎駅に向う理由は、同駅は秘境駅のひとつであり、こういった機会でないと訪れることはないからである。その手のマニアではないが、訪れる価値はあるとみた。タイクツーリズム向きだ。  

 駅に鉄道以外の手段で訪れるのは、ローカライズド(LCD)のリサーチでは毎度のことである。ずいぶん山深いところにある。線路が国道10号線と並んではしっている。 宗太郎駅の一つ手前の駅が重岡駅、ふたつ並べると重岡宗太郎となり人名のようでもある。これについては宮脇俊三氏の著作にも指摘がある。

【 JR重岡駅 】

【 JR宗太郎駅 】

■ 佐伯2度目  

 秘境駅ということで当然無人駅。きっと赤字ローカル線。JR九州は廃線にしたいところだろうが、大雨が降って地震がやってきても被災することもないために運休する理由もないことから走らせていると思わせる雰囲気の駅である。 同駅は1日上下で3本しか停車しない。しかも朝6時台2本、20時台1本。

 JR九州によると平成27年度の年間の乗車人員数は普通・定期ともに144人、降車人員は244人となっている。大分県内のJRの駅で年間乗降人員が3桁というのは同駅のみ。 こういった駅でも定期客は91人いるのでJR九州も廃線したくてもできまい。なお、JR九州では翌年度から駅個別の乗降者数の公表をやめている。

 沿線自治体の目が厳しいのだろうか。

# JR重岡駅のある集落には重岡小学校がありましたが、平成21年度末をもって閉校となっています。

■ 佐伯2度目  

 宗太郎駅は、利用者は1日一人以下でもきれいにされていた。利用がないので汚れることもないのであろうが、このあたりの住民が清掃しているのであろう。佐伯、好きになる。  

 ちょっと小高い場所にある駅から坂道を下ると住宅もある。現在は営業をやめたと思われる商店もある。見渡せるあたりに人は住んでいる。コミュニティバスもはしっているが、地元ネイティブは車での移動となるのであろう。

【 JR重岡-JR宗太郎 】

■ 佐伯2度目  

 人口も減るので車の保有も減る。大分県によると昨年度から登録台数で小型車は260台減っている。車の保有の減少の理由はカーシェアの進出ではないのであろう。地元にカーシェアのサービスはなく、この人口の少なさからしてこのビジネスとして成り立つとも思えない。  

 少子化で学習塾もビジネスとして成り立つと思えないが、こちらはまだまだ需要はあるようで、営業されている。  

佐伯における営業件数(*)   

  • エステサロン 23件   
  • 学習塾    14件

 女性の美への投資意欲は旺盛なのか、佐伯ではエステサロンは学習塾よりも多く営業されている。

* iタウンページ 20191114検索

■ 佐伯2度目  

 JR宗太郎駅にある場所は佐伯市のなかでも宇目エリア。佐伯市と合併する前は宇目町であり、人口は3,469人だった(*:2004年)。それから約10年後の宇目エリアの人口は2,672人となっている。  

 人口の減りは激しい。宇目エリアには江戸時代から開発されていた木浦鉱山があり、休山になったり再開したりしながら1999年まで採鉱していた。

*総務省 国勢調査

 【 救出場所:木浦鉱山 】

■ 佐伯2度目  

 地元バスの運転手さんの話によると、鉱山稼動時はこのあたりだけで5,000人いたらしく、バスに乗り切れないほど人が乗り、このあたりが未整備の悪路でもあることから崖っぷちを走り、場所によっては前輪のタイヤを外して少し動かしてまた取り付けて、今度は後輪のタイヤを外して少し動かしてまた取り付けて走らなければならないほどの道路状況だったという。  

 ここに5,000人も人が住んでいたとは、信じられないほどにさびれた集落である。

■ 佐伯2度目  

 20年前に鉱山があった。地元には木浦鉱山郵便局という郵便局があり、宇目木浦鉱山という住所もある。

 〒879-3401  

 郵便局はもちろん現役の郵便局、あたりには人家があり、商店とおぼしき店もある。  

 しかし、ここまで来るのは少々心細くもあった。道は県道ながらもところどこ大雨などの災害で路肩が決壊しているところもあり、不安になった。 このあたりはタイクツーリズムエリアとみなしていたが、退屈ではなく、心を不安にさせるエリアのようである。運転に自信のない人は引き返したほうがよさそうにも思えた。

【 木浦鉱山郵便局 】

■ 佐伯2度目  

 鉱山があったので地元財政に余裕があったのか、それなりに観光施設がある。道の駅があり、温泉施設があり、キャンプ村がある。観光ガイドにはダムにかかる斜張橋:唄げんか大橋も観光スポットとして紹介されている。  

 木浦鉱山郵便局のとなりは温泉施設:唄げんかの湯が営業している。訪れたときは、駐車場は満車だった。といっても10台ほどしか止められないが。

  • 1999年 木浦鉱山閉山
  • 2005年 市町村合併  

 宇目エリアはダムが建設されるような土地であることから、その後こうなることはわかっていただろうが、案の定人口が激減する土地となってしまった。地元観光ガイドには、地元の飲食店が紹介されている。明るいファストフード慣れしている若い女子は避けるような店構えのため、おいしいのかもしれないが見た目でお客を逃しているようでもある。

【 唄げんかの湯 】

■ 佐伯2度目  

 宇目エリアのような山奥にも路線バスははしっている。が、街中の運行状況とくらべると「はしりはしている」程度だ。このあたりを訪れるのであれば、車での移動が無難だ。このあたりは運転に自信のない人でも大丈夫と思われる。宇目エリアの観光スポットとして

トトロのバス停  

 がある。スタジオジブリのアレである。そしてそのバス停である。旅行情報サイトによると、ここが佐伯市でのカテゴリー別人気ナンバー1観光スポットになる。【2020年1月の検索】

 

【 トトロのバス停の位置 】

■ 佐伯2度目

 地元観光協会のパンフレットの紹介文によると、現在は路線廃止となりコミュニティバスの運行となったが、それまでの運行会社と地域の皆様のご好意によって、バス停標識は残したとのこと。  

 となりのトトロより先がけているのはわかるが、宮崎駿氏は了解しているのだろうか。それともあちらが遠慮しているのだろうか。ちなみにこのあたりの地名はととろというらしい。

【 バス停:ととろ 】

■ 佐伯2度目  

 佐伯は長いリアス式海岸を持つことから、海のマチというイメージだったが、山のマチでもあることに気づく。このあたりは山奥だ。  

佐伯の殿様 浦でもつ  海の恵みは山でもつ  

 という環境保全とビジネスが直結した言い伝えが地元にある。いまならソーシャルビジネスというところか。森林税を啓蒙するようなマチとも。 “森林税理解最先端都市” 佐伯は江戸時代、漁業と林業で栄えており、山の保全をしっかりとしていたため、山林の滋養分が川を伝って佐伯近海を好漁場にしたわけである。

 当時最先端な?(単にそういった地形であった)エココンシャスなマチであったようだ。

■ 佐伯2度目  

 そういったことも評価されてかどうかわからないが、このあたり一帯がユネスコのエコパークに登録された。その範囲は佐伯市と複数の自治体にまたがるようだが、その自治体の一つ豊後大野市はジオパークに認定されている。 あわせてこのあたり一帯は祖母傾国定公園に指定されている。

  • エコパーク:  ユネスコ
  • ジオパーク   日本ジオパーク委員会
  • 祖母傾国定公園 日本国環境省

 お墨付きを与える権威側の格には差はあるが、なにかとお墨付きを得ているエリアである。

■ 佐伯2度目

 宇目エリアの94%は山林であり、地元の森林組合:佐伯広域森林組合は国内最大級の能力を持つ製材工場があり、原木消費量は国内森林組合のなかでも第1位である。 組合名に「広域」とあるように、合併によって今の組合になった。それまでは佐伯市近隣の3町2村の自治体がそれぞれ単独で森林事業をしていた。  

 地元佐伯市も組合員だったことから、合併後の配当収入は総額で3,348万円を得た(*)。配当を得たのは殿様ではなく市長個人でもないが、地元自治体には経済的恩恵はあったようだ。  

 やはり佐伯市はリッチ市町村なのか?

* 出所忘れました

 【 佐伯広域森林組合 】

■ 佐伯2度目  

 中国が日本の木材、なんでも九州各地の山林から買っているようで、佐伯市は山林と輸出する港の双方で稼いでいる。環境保全が思わぬところで役立っているようだ。 佐伯港は木材輸出金額が前年比84%増となっている(*1:2017年)。

 中国で発生した洪水以後、同地で木材需要が大量発生したということだが佐伯の港から8億円も木材が出ているとは、あののんびりした港から思いもしなかった。

 ちょっと事情はちがうが佐伯の殿様は浦で持ち、その恵みは山から供給されていることがわかる。

* 門司税関

■ 佐伯2度目  

 佐伯の広さを確認するようにクルマで移動する。JR九州の日豊本線と並走するように国道10号線を走る。 食べ物は豊富なマチだが、国道沿いに目ぼしい飲食店はない。コンビニのカンバンも見えず、街中には当たり前のようにあるスーパーマーケットもあることはあるが多くはない。

■ 佐伯2度目

 道の駅は営業している。イナカでは道の駅が買い物スポットになっているむきもある。市町村合併もあって佐伯市には3軒の道の駅がある。バッティングしないのか気になる。

道の駅 

  • 佐伯市 やよい うめ かまえ     
  • 延岡市 北浦 北川はゆま 北方よっちみろ屋

 県をまたぐがとなりマチの延岡市にも道の駅は3軒ある。ちなみに延岡は九州で2番目に広い自治体であり、九州面積ナンバー1、ナンバー2自治体がとなりあっている。

 

 

 

本編はここまで

【報告】佐伯市をウロウロする ②/3

 

リサーチに協力していただい方々に感謝いたします。
一方、リサーチに協力していただけなかった方、次回ご協力にお願いいたします。

 

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【注意】
地図はグーグルより加工
価格・数量などは初回公開当時のもの
画像は下手上手関係なくローカライズド(LCD)
なお、取材日当日でないものもアリ
現地に赴く場合は、公式情報を確認されてから行くように

初回リリース:20200208

ここで紹介したことはすでに過去の情報となっていることを申し伝えておきます。

 

マチとの遭遇 九州編
#オールラウンド九州(ARQ)

 製作:ローカライズド(LCD)

■ メンバー
#1 風戸ケイキ(リサーチ)
#2 ワリアイト・リョウ(リサーチ)
#3 タシロ(プレス)

 旅とカットソーシリーズ 2020

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