マチとの遭遇 九州編

退屈な旅:タイクツーリズム

【報告】長崎市をウロウロする ③/4

2020年03月21日 09:50 by keiki-kazeto

【報告】長崎市をウロウロする ②/4の続きです。

長崎市。その市内を坂を中心にウロウロしただけの記録です。路面電車に乗ったり、途中歩いたり、長崎駅の待合室にいたりと、本当にウロウロしています。目線はあくまでも地域活性化目線ですので、旅の記録といえばたしかに旅の記録ですが、それだけではない楽しさをお伝えしています。

製作:ローカライズド(LCD) 

誤字脱字、日本語の少々おかしな言い回しなどについてはご容赦+ご理解ください(お許し願う)。多少下手なほうが人間味もあって、ダイレクトに伝わらんですかね?(ローカライズド(LCD)より)。

 

【 ♪ 長崎は今日も~ 】 

旅こそ一人旅。
こっそり一人旅。

長崎市の坂は2つ。
のぼり坂とくだり坂、まさかはナシ。

長崎市の坂

移動した人:風戸ケイキ

目的:当地の予備リサーチ

〓 例によってワリアイトはワリアイトで別に動いている模様。今回のリサーチは長崎市の観光コンテンツにはなにがあるんだろうというごくありきたりの動機からだった。いまさら長崎市で観光コンテンツのリサーチはないだろうが、そのうちリサーチ依頼があるだろうから長崎市内をウロウロしてみた。

― 長崎市の場所 ―

■ 長崎は本日も坂ナリ  

 歩き回ったのでノドがかわく。コカ・コーラの自販機で水を買う。多少は地元経済には貢献したはずだが、公衆トイレで用を足せば負担のほうが大きく、経済全体からするとマイナスの経済効果とならないか心配になる。

 トイレはきれいにしてあった。さすが観光のマチ長崎と思えた。  

 スタスタ歩き続ける。国道に出た。トラックやバスなどの大型の車の往来が多い。三菱重工の造船所に向かっているのだろうか。

 レンガの建物に遭遇する。歴史的資産ではなく現役の工場らしく、なにやら作業をしていた。  

 さらに歩きすすめると旧香港上海銀行長崎支店記念館に出くわした。もちろん現役の支店ではなく、レトロなデザインの建物は観光地らしくあり、国の重要文化財でもある。

 入場料300円(大人一人)

 1Fは無料フロア、2Fからは有料となる。のぞいてみたときには、1Fには案内スタッフだけで来場者はいないようだった。

 旧香港上海銀行長崎支店記念館入館者数(*)

  •  平成25年度   3,354人(21.3%)
  •  平成26年度 10,480人(26.2%)
  •  平成27年度 13,057人(18.3%)
  •  平成28年度   7,747人(23.7%)
  •  平成29年度   7,047人(26.1%)

 *( )は無料入館者の割合

 単純に1年365日として計算すると1日あたり30人弱が来場していることになる。開館時間を考えると1時間あたり4人弱。

 ジャマされずに見学できる。人気でないスポットのメリットだ。無料入館者つまり1Fしか見ない人の割合はだいたい2割だ。ちなみに自分は入場料を払って2Fもみた。セコい自分でも入場料分の価値はあると感じた。

* 長崎市 長崎市統計年鑑(各年)

【 旧香港上海銀行長崎支店記念館 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 同施設には年間1万人の来場があるとして、そのうちの8割が有料入館者と推測して、団体割引はこの際無視して入場料300円で計算すると、240万円の収入になると思われる。

 施設利用料や指定管理料などの収入もあると考えると、多めにみて年間300万円の収入になるのではないだろうか。

 常駐スタッフが2名いる。人件費や光熱費などを考えると赤字では?と思えた。 指定管理者の乃村工藝社は請負損ではないか?復元工事にも関わったから義理もあったのか?

 金融機関の施設だけにそんなことばかりを考えた。

旧香港上海銀行長崎支店記念館指定管理料
27万3,000円(*1)

同記念館改修工事費用
40億円(*2)

 それにしても文化にはカネがかかる。

参考 長崎市 平成30年版長崎市統計年鑑
*1 長崎市議会 平成31年環境経済委員会
*2 長崎市議会 平成30年環境経済委員会

【 記念館の階段 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 香港上海銀行はいまのHSBC。ゴルフ大会のスポンサーにもなっている銀行。ゴルフ大会をスポンサードするぐらいなら建物もそれぐらいサポートしてくれまいか。

 そういった外資系金融機関がむかし長崎にあったことを示す施設が、旧香港上海銀行長崎支店記念館である。

 異国情緒あふれる長崎には、現役の外資系金融機関は営業していない。それどころか地元金融機関同士の経営統合で揺れるほどだ。 十八銀行は同じ長崎県の佐世保市に本店を置く親和銀行と経営統合するのしないのと揺れていた。

 人口が減りまくるマチだとそういう事態になるようだ。 揺れた結果、一緒になるようだ。2行が経営統合しても、もう一つ地元長崎には長崎銀行がある。長崎銀行も単独のき残りは難しいと思ったのか、すでに九州の銀行グループの傘下に入っている。

長崎県内の銀行 

金融機関名 本店所在地 店舗数
十八銀行 長崎市 100
親和銀行 佐世保市 88
長崎銀行 長崎市 23

  平成30年3月現在

 長崎県は金融ビジネス不毛の土地なのだろうか。むかしは外資系金融機関が支店を置いたほどのマチだったが。

#金融庁のレポート:地域金融の課題と競争のあり方には以下のような一文があります。

この試算では、長崎県は、1行単独であっても不採算な都道府県に分類される

参考:地域金融の課題と競争のあり方 20180411

【 十八銀行 】

■ 長崎は本日も坂ナリ  

 旧香港上海銀行長崎支店の横の駐車場には、グラバー園に向かう観光客の観光バスがつらなって駐車している。

 運転手さんはヒマになったのか車外に出てあくびをしている。 ここはグラバー園に向かう入口でもあって、観光客がウヨウヨいる。

 これだけをみると長崎は観光地として、十分にぎわっているようにみえる。

 自分が好んで行く長崎の方々にはこんなに人がいない。 同支店の向かいはクルーズ船の停泊地。たいてい30階建てのビルのような船が停泊しているが、ちょうど今は停泊していない。

 1.5日に1隻の割合で寄港していた気がするが、本日は出港した後なのだろう。

#日本経済新聞(20190328@5面)の記事

観光庁がまとめた18年の外国人の延べ宿泊者数をみると、異国文化を楽しめる観光地をもつ長崎や、古都として観光資源の豊富な奈良など11県が前の年に比べて減った。

■ 長崎は本日も坂ナリ

 グラバー園にはここから向かう。自分は上から来たようだ。グラバー園は上からも下からも行けることを知る。

 大勢の人は下から行くようだ。ただ、ここからだと斜行エレベーターは体験できない。

 グラバー園の入り口はここからであり、ここからすでに坂ははじまっているが、さらに足をすすめると祈念坂という坂がある。もう坂はいいやと思えたので、上るのはやめた。  

 グラバー園に向かう入口近くに、中華風の5階建てのビルがある。観光ガイドなどでも目にする飲食店:四海楼(しかいろう)だ。長崎ではなにかと同店の案内を目にする。露出度は高い。

【 四海楼 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 同店HPによるとちゃんぽんや皿うどんは同店が発祥らしい。本当か?と思えたが、信じるしかない。

 ちゃんぽんや皿うどんは長崎市の発祥と知っていたが。この店が発祥とは驚きだ。 そろそろお昼時であり、長崎での昼メシはちゃんぽんと行く前から決めていたが、四海楼は観光客相手の飲食店とふんでやめにした。

 マチの中華屋のようなところに入りたい。  

 当地周辺には、ボウリング発祥の地、長崎電信創業の地の石碑があり、なにかと発祥するスポットらしい。むかしは先端をいくマチだったとうかがえる。

■ 長崎は本日も坂ナリ

 延々と歩き続けていた。13時前になっていた。この時間なら地元ビジネスマンも昼メシもすませているであろうので店も混んでいまい。

 地元客のためにあえて、混雑時を避けるのはヨソ者のふるまいだと思う。 ビールを飲みたい。

 曇りだが適度にむし暑い。これでもいちおう仕事中だが、人に会うわけではなく、単にウロウロしているだけのようでもあるのでいいだろう。

 昼間飲むビールと夜飲むビールとはこれまたちがう味がする。それ以上に気分がちがう。

■ 長崎は本日も坂ナリ

 ビールにはチャンポンよりも皿うどんがあうと思えたので、皿うどんをねらっていくことにした。

 路面電車の線路をこえた筋にマチの中華屋というべく店があったので入った。

「いらっしゃい」

 店内には観光客らしきお客が1組。壁にお品書きが貼ってある。タレントのサインも貼ってある。  

 失敗したかなと思ったが、入ってしまったので仕方ない。あきらめて出ないことにした。

■ 長崎は本日も坂ナリ

 「瓶ビール1本、キリンで」と告げた。入店前に皿うどんと決めていたのだが、メニューの多さに迷いが生じた。

 初心を思い出して、ここは長崎と自分に念じるように皿うどんを選んだ。「皿うどん」と告げる。

 「太麺ね?細麺ね?」と、おばさんに確認されたので、「パリパリのヤツ」と答えた。伝わったかどうかはわからないが、任せるしかない。 県紙:長崎新聞をとってイスに座る。

 さっと茶色の瓶と透明のコップが運ばれてきた。長崎新聞に目を通す。とくに大事件もないようだ。

 紙面をめくっていると皿うどんが運ばれてきた。きちんとパリパリの麺の皿うどんであった。しばしながめる。

【 商品名:チャーメン 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 いきなり口に入れてはヤケドする。しかも餡状のパリパリの皿うどんは被害を大きくする。

 ここは落ち着いていただく。 落ち着いていただいたつもりだが早く食べ終わってしまったようだ。店のおばさんに 「早かね。もう食べたと?」 と驚かれた。支払って店を出る。

 電停:大浦天主堂をみつけた。これからはとくにリサーチを予定している坂はなく、夕方には遠藤周作文学館に行くことにしている。ワリアイトがいうには夕日は絶景らしい。同文学館はここから遠い。

■ 長崎は本日も坂ナリ

 店を出ようとしたときに、店のおばさんがくちびるあたりを指す。

 どうやら口のあたりに食べカスがついていたようだ。そうやってお教えてくれるとは、長崎がますます好きになった。

 電停に立っていると、一つ先の終点に向かう電車が来た。これが終点に着けば折り返して何分か後にここにくる。

 本日は24時間乗車券を持っていることもあり「乗らな損」と思え、行き止まり電停の石橋まで向かった。到着すると乗客はゾロゾロと降りていく。

长崎

■ 長崎は本日も坂ナリ

 この瞬間、運転手席すぐ後ろの席をとるチャンスと思った。自分は降りた方がいいのかそれとも、席だけ移ったほうがいいのかと迷っていると乗車口も開き、あらたにお客が乗りはじめ、目当ての場所はさっさと取られた。

 仕方なく、運転手さんにスマホを見せて降りずに、同じ席に戻った。  

 電車はゴーと音を立てて、さきほど来た線路を戻っていく。電停:大浦天主堂をすぎ、大浦海岸通を通る。小学生の集団が大人しく座っている。修学旅行だろうか。はしゃぎたい気持ちをおさえているようだ。

 大人の自分でもそうそう乗る機会のない路面電車に乗り放題である。すかした連中めと思いながら電停:メディカルセンターで降りた。降りてすぐ、鉄道発祥の地の碑を目で確認する。やはりなにかと「発祥」するマチだ。

【 鉄道発祥の地の碑 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 ここで鉄道が発祥したことを確認する。電停をこえての向かいにはメットライフ生命のオフィスビルがある。

 地元行政は、ここに地元への雇用機会創出のためにコールセンターを誘致した。 海に面したオフィス。

 オフィスビルの周辺は植樹されて、こんな環境で働けたらと、なんとうらやましいと思える自然環境あふれる場所にメットライフ生命のオフィスビルがある。ヨソ者企業のためにずいぶんカネかけて素敵な環境を用意したようだ。

【 メットライフ生命 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 きっとオフィスは顔を横に向けるだけで、青い海や白い雲が見えるのであろう。

 自分の職場からは、窓から身を乗り出しても海などは見られない。 同地での月給は16万~25万円。ずいぶんと幅が広いが月給16万円だと手取いくらになるのだろうか。きっと25万円の人もいるが16万円の人が多いのだろう。

 それにしても長崎は物価が安いのか。  

#長崎市平成28年環境経済委員会にて 米倉商工部理事の発言 20160301

 ちなみに、この14社にこれより以前に立地したメットライフ生命とジブラルタル生命を合わせた平成27年度の法人市民税などの税収は、約14億円となる見込みでございます。

■ 長崎は本日も坂ナリ

 行きたい方向に進む電車が来るのが見えた。それに乗ろうとするが、横断歩道の信号が赤で電停まで渡れない。電車は迫ってくる。

 信号は赤。車道は車が走りぬける。 車道のまん中にある電停まで小走りすれば間に合いそうだが、そう調子よく渡れない。

 後ろは病院だが、信号が変わるのを待つことにした。 横断歩道が赤になると電停では電車は止まるようで、あせることなく乗れた。

 古めかしい、いや耐用年数の長い車両もいまの時代に走るには乗車賃以外にも稼がなくてはならないようでラッピング車両となり、車体は広告にくるまれている。

 路面電車に新幹線誘致の広告 長崎は新幹線を通すにもミニ新幹線ではなく、フル規格をのぞんでいる。そういったスローガン広告が車両に貼り付けられているが、アナログな電車には少々イヤミでは?

【 実現してほしいフル規格 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 電停:新地中華街で乗り継ぎのため下車。目当ての方向の電車が来たのでそれに乗る。

 出島、大波止、五島町とすぎて長崎駅前に着く。大勢のお客が下車し、また大勢のお客が乗る。 一気に赤迫まで行きたかったが、一旦下車した。目当ての赤迫まで何分かかるか見当がつかないので、長崎駅で用を足しておく。

 もちろん路面電車の車両内にトイレはない。 駅のトイレ、わりあいとキレイ。 さすが観光地ナガサキである。

 トイレの汚さが気になるようであれば商業施設のトイレを利用すればいいのだが、なにも買わないのにトイレだけを使わせてもらっては、タダのものを利用したがる外国人観光客と同じになるのでやめておいた。

 納税しているので堂々と公衆トイレを利用させてもらう。地元ネイティブではないが。 それにしても一人旅はきままでいい。同行者がいると、トレイが温水洗浄便座かどうかを気にしてやらないといけない。相手が不機嫌になるのにもつきあわなくていい。

 長崎市まちぶらプロジェクト認定事業
  認定番号2「まちかどトイレ」の取り組み
  認定日:平成25年8月28日

【 長崎駅前のかんじ 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 再度、電停:長崎駅前に立つ。赤迫行の電車が来たので乗る。車内の座席はあらかた埋まっており、車内の路線図のあるところに立つ。路線図をあおぎみて、どこを走っているのかを確認する。

 八千代町、宝町、銭座町とすすんでいく。

 原爆資料館、平和公園でドドッとお客は下車したので、車内は空く。 車内では地元大学生と思われる女のコ二人組が「〇〇さ」「〇〇さ」とやたら語尾に「さ」をつけて話すのを耳にした。  

こげん来とらすとは思わんかったとさ

 「こげん」はわかったが、そこから先は意味不明だった。車内には標準語で行く先などのアナウンスがあり、中国語、ハングル、英語表記の案内もある。日本語の表記もあってほしいと思った。

 この二人組は電停:長崎大学で下車した。

 

NAGASAKI

 

■ 長崎は本日も坂ナリ

 中心地と反対方向に向かっているようだ。上に向かっているかんじだ。

 中心地とはマチのにぎわっているエリアだ。 車は電車の左側は上に、右側は下に進んでいる。なんとなく電車は坂を上っているように感じられる。勾配を体感している。  

 電停:赤迫は終点。長崎の路面電車の終点駅4つのうち3つをクリアしたことになったが、そんなことはどうでもよくなった。 電停に一台車両が停まっている。次発のようだ。両車両は向き合う。

 先に停まっている電車がソロリと前にすすみ、線路があいたところに乗っている電車がまたソロリと入る。終点のためお客はゾロゾロと下車する。

 

ナガサキ

 

 ■ 長崎は本日も坂ナリ  

 お客のなかに見た顔がある。目があったので軽く会釈した。長崎の路面電車を乗りつぶしているようだ。

 行く先々というか乗る車内でみかける。覚えているのは自分とトシも近く、一人旅のヨソ者と思えたからだ。 海外ブランドのアウトドアウエアが、女性一人旅を楽しんでいるようにみえた。

 彼女は降りてすぐ再度乗車した。自分は長崎バスのバス停:赤迫に向かった。世の中には似た人がいるようだ。

 

ながさき

 

■ 長崎は本日も坂ナリ

 バス停:赤迫のあたりは住宅街であり車道はバス、トラック、乗用車など上りも下りも行き交う。

 ここからワリアイトが行けといった遠藤周作文学館に向かう。  

 14:12発のバスだが、その時間をすぎても来ない。路線バスはバス停に停まっては出ていく。どのバスに乗るべきかわからず不安になる。それともすでに出てしまったのか。 桜の里ターミナルまで行きたいのだが、どれがそれ行きなのか見当がつかない。  

 スマホで調べるがイマイチわからない。イライラしているとバスの入り口の電光掲示に「桜の里ターミナル」とあるバスにとび乗った。

■ 長崎は本日も坂ナリ

 路線バスもあって観光客は見当たらない。生活の足として使っているお客ばかりだ。

 桜の里ターミナルには14:39に到着し、そこを15:00出発する道の駅に向かうバスに乗る。

 バス停;道の駅が目当ての遠藤周作の記念館の最寄りバス停になる。20分あればとりあえず乗り継ぎ地の桜の里バスターミナルまで着くだろうと安心していたのだが、お客はバス停ごとに一人また一人と下車していき、かつ、高齢者のお客が多いため下車になおのこと時間がかかる。

 20分あれば大丈夫と思っていたが、不安になってきた。トンネルをくぐる。路線バスでトンネルとは、乗り間違えたのではないかとさらに不安になってきた。

 

長崎

 

■ 長崎は本日も坂ナリ

 トンネルを抜けると、大規模な魚市場がみえる。水産県長崎とあるだけに市場も大きい。面積は全国1位、生産高は全国2位、水揚量は全国9位となっている(*)。  

 バスは集合住宅の通りを抜けると、桜の里ターミナルに着いた。ターミナルは町はずれの営業所のようになっており、レッド、シルバー、ブルーの3色の組み合わせのバスが立体駐車場の営業所に多数停まっている。

 制服を着た運転手さんは、立ち話をしていたり、出発の前の準備かせわしそうにウロウロしていたりしている。

 シルバーの部分はホワイトになっているところもあるが、ホワイトの車両は汚れが目立つ。さらに汚れているバスを見かけた。しかも古い。車両の行先表示もLEDではなくグルグル回る幕のようなヤツである。

 車体にはさいかい交通とある。長崎バスに吸収されたバス会社のバスであるようだった。

* 長崎県魚市株式会社HP

■ 長崎は本日も坂ナリ

 ターミナル内の営業所の事務所併設の待合室は暗い。サービスの向上に背を向けているようでもある。

 長崎市内で営業する路線バス 長崎県交通局:県営バス 長崎自動車:長崎バス 営業所内の事務所とお客を明確に区切るようにかつ、事務所からは見えるように透明のガラスの仕切で区切られている。

 たずねるにはいちいちドアをあけて入室するようになる。なんだかお客と会社に境界があるようにもみえる。

 長崎バスは民間企業だが、乗せてやっているという姿勢にも感じる。

長崎自動車株式会社有価証券報告書(第121期)より

従業員一人当たり平均年間給与 407万1,104円
平均年齢 46.1歳
平均勤続年数 11.8年

■ 長崎は本日も坂ナリ  

 ターミナル内の待合室は暗くてせまい。せまいおかげで10人ほど待っているがイスはお年寄りにゆずって、その他は所在なしげに立っている。

 せまいだけにテレビの音声が反響してムダにやかましい。 大型の薄型テレビモニターが設置されているおかげで、待合室内は多少明るさがある。一方、営業所内の事務所は煌々と明るい。

 トイレはあるが、営業所のあたりにはなにもなく、待つ以外なにもなさそうだ。営業所の前の道路も坂になっている。

 この先をのぼっていくとニュータウンが形成された住宅街があるようだ。

■ 長崎は本日も坂ナリ

 冬は寒いだろうなと思いながら待っていたら目当てのバスが来た。いやにボロいなと思ったら先のさいかい交通のバスだった。

 古さ加減が身にしみる。救済される会社の悲哀を感じた。 待合室のお客はほぼこれに乗った。

 バスの大きなフロントガラスから太陽が差し込む。まだ夕方といえる時間ではないが、夕方を感じさせる太陽光線だ。

 バスは坂というか山をアップダウンしながらすすんでいく。ときおりバスの正面や横から海がみえる。田舎道をバスはすすむ。  

 人家があるのかと思えるようなバス停で一人また一人と下車する。

 そのなかには美少女然した女のコもいる。美少女はイナカにいてこそ映える。 背中をかがめてトボトボ歩きすすむおばあさんもいる。昔は美少女だったかもしれない。

 海があり傾斜を目と体で感じ、人家も教会も見た。道はまっすぐになく、クネクネ進んでいるのを体感する。

■ 長崎は本日も坂ナリ

 目当てのバス停:道の駅(文学館入口)に着いた。こういった路線ならもう少し乗っておきたかった。

 下車したのは自分だけ。バスは自分が下車するとさっさと走りさっていた。 丸みを帯びたバスのうしろ姿は中年を越え、高齢の域に入った人間のようにシブく感じた。  

 バス停というか道の駅夕日が丘そとめは海に面した高台の場所にある。目の前の五島灘、さらに遠くに緊張ただならぬ東シナ海が一望できる。海はいたって穏やか。そよぐ風が心地よい。  

 ここにバスで来る人間はイレギュラーで、たいていクルマで来るようだ。最寄りターミナルから15分といっても1時間に1本ではそうかもしれない。

【 道の駅夕陽が丘そとめのカンバン 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 駐車場には平日であるにもかかわらず10台ほどクルマが停まっている。ライダースーツの女性ライダーもいる。

 スマホに集中しているスーツ姿の営業マンらしき若い男性もいる。 道の駅では物販店、飲食店がそれぞれ営業している。お客とスタッフの数が同数程度であるのは、平日のこの時間帯では仕方あるまい。道の駅の名称は

 道の駅夕陽が丘そとめ  

 である。夕陽が丘というだけに夕陽がウリだと察する。海に向かってのベンチを映画館のように100席そろえたら、人気スポットになるのではないかと思えた。

夕日がスクリーン  

 そんなベタなキャッチコピーを考えた。  

 道の駅夕陽が丘そとめ運営費(年間)

   1,472万1,183円うち485万9,985円は指定管理者の委託料

参考:長崎市議会:平成30年環境経済委員会 20181022

 

 

【 道の駅の駐車場 】

 

 

本編はここまで。以下次号

【 報告 】長崎市をウロウロする  ③/4

リサーチに協力していただい方々に感謝いたします。
一方、リサーチに協力していただけなかった方、次回ご協力にお願いいたします。

なお、当地の良し悪しは個人の判断にお任せします。ただ、人は似たような観光地には行きません。決して当地を真似ようとは思わないでください。日本じゅうの観光地が同質化してしまい、「どこも似たようなもんだろ」と先入観をもたれて、しまいにだれも観光をしなくなります。

 

 

訂正の連絡はこちら

 

【注意】
地図はグーグルより加工
価格・数量などは初回公開当時のもの
画像は下手上手関係なくローカライズド(LCD)
なお、取材日当日でないものもアリ
現地に赴く場合は、公式情報を確認されてから行くように

初回リリース:20191109

ここで紹介したことはすでに過去の情報となっていることを申し伝えておきます。

 

マチとの遭遇 九州編

 製作:ローカライズド(LCD)

■ メンバー
#1 風戸ケイキ(リサーチ)
#2 ワリアイト・リョウ(リサーチ)
#3 タシロ(プレス)

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