マチとの遭遇 九州編

退屈な旅:タイクツーリズム

【報告】長崎市をウロウロする ②/4

2020年03月21日 09:49 by keiki-kazeto

【報告】長崎市をウロウロする ①/4の続きです。

長崎市。その市内を坂を中心にウロウロしただけの記録です。路面電車に乗ったり、途中歩いたり、長崎駅の待合室にいたりと、本当にウロウロしています。目線はあくまでも地域活性化目線ですので、旅の記録といえばたしかに旅の記録ですが、それだけではない楽しさをお伝えしています。

 

誤字脱字、日本語の少々おかしな言い回しなどについてはご容赦+ご理解ください(お許し願う)。多少下手なほうが人間味もあって、ダイレクトに伝わらんですかね?(ローカライズド(LCD)より)。

 

 

【 ♪ 長崎は今日も~ 】 

旅こそ一人旅。
こっそり一人旅。

長崎市の坂は2つ。
のぼり坂とくだり坂、まさかはナシ。

長崎市の坂

移動した人:風戸ケイキ

目的:当地の予備リサーチ

〓 例によってワリアイトはワリアイトで別に動いている模様。今回のリサーチは長崎市の観光コンテンツにはなにがあるんだろうというごくありきたりの動機からだった。いまさら長崎市で観光コンテンツのリサーチはないだろうが、そのうちリサーチ依頼があるだろうから長崎市内をウロウロしてみた。

― 長崎市の場所 ―

■ 長崎は本日も坂ナリ

 石段を下りきった場所はレベル0なのか、平たんな道がつづく。手元の観光マップには中華街が派手に紹介されている。一方、唐人屋敷跡は地味に紹介されている。老眼きびしい自分の目にもこの違いはわかる。

 いまふうにいえば中華街はビジネスゾーンで、唐人屋敷跡はレジデンシャルゾーンということだろう。

 いつの時代もディベロッパーもいるようだ。 10分ほど歩くと唐人屋敷エリアに中華風の門を発見した。中華街にも門はあったが、こちらはそれほど大きくない。中華ゾーンには門アリと刷り込まれた。

【 唐人屋敷への門 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 門をくぐるところから坂道となっており、いままで平坦だったが坂がはじまりだす。坂道は車道だが、住宅街の道は石段となっている。

 中途半端に案内がされている。この中途半端さは、お役所仕事もあるのだろうが住民への配慮もあるのであろう。

 現役の住宅街を観光スポットにするのは、心のどかかに遠慮があるとみた。 とはいっても見知らぬマチをウロウロする楽しさはあきらめきれない。現地ネイティブへの配慮は必要だ。

 こんなところをウロウロしていては空き巣に間違えられないかと心配にもなった。

【 こういう街並み 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 石段をすすむと資料館があり、そこに案内スタッフがいた。資料館の管理は長崎市。

 同じ行政の運営でも教育委員会と観光課ではちがいがあって、面白くなかったり面白かったりするのだが、現役の住宅街ということもありお勉強寄りだった。おもしろくなかったが歴史好きにはいいだろう。

 十善寺地区まちづくり情報センター 情報センターではスマホのバッテリーの電源補充といままでウロウロした分のおさらいをした。振り返ることで記憶にとどめる。案内スタッフに声をかけられ、唐人屋敷についてのレクチャーを受ける。

 ほっといてほしかったが、役割を果たしたかったのだろう。おせっかいだが、好感のもてるグレイヘアの似合うおばあさんだった。長崎市を好きになる。

【 唐人街の場所 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 住宅密集地だが、空き家らしき家もちらほら目につく。唐人屋敷跡は街中なので人口減とは無縁と思いきやそうではなく、激減している。

 十善寺地区の人口

 1970年 7,833人

 2010年 2,883人  

 現在、国内人口流出率ナンバー1自治体の長崎市だが、1970年から2010年の40年間は長崎市全体では増えている。  

 長崎市の人口

 1970年 421,114人

 2010年 443,766人  

 ここだけ減るとは、いわゆる街中でみられる空洞化現象だが、空洞化とあわせて高齢化もすすんだ。

 十善寺地区の高齢化率

 1970年   8.9%

 2010年 30.2%  

 どおりでひっそりした住宅街と思ったが、高齢化がその理由のようだ。

 お年寄りがウロウロしているわけではないが、マチの雰囲気はそれを反映するようだ。さらに2010年の長崎市には十善寺地区よりも高齢化率が高いエリアがある。

水の浦地区 53.8%  

 二人に一人はおじいちゃんかおばちゃんのエリアだ。ちなみに高齢化率は長崎市全体では24.8%となっている。 日本全体の高齢化率とくらべてむしろ低い。 

 1991年から長崎市は斜面市街地再生事業として、なんやかんやとやったようだが、人口は減りマチから若さが失われた。

 トータルの人数で人は出ていった。 議員センセイや行政はなにをみていたのだろうか。同事業をしなければ、もっと減り、もっと高齢化していたという言い訳が関の山だろう。

 参考:長崎市HP 住まい・まちづくり 各地区のまちづくりの現状 水の浦地区

【 ひっそりとした街並み 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 唐人街というだけに街区が形成されている。おばあさんのレクチャーの確認かたがた情報センターを出てさらにウロウロする。

 坂道はつづくが急な階段を上ったときのように肩で息をするほどのことはない。しかし、年寄にはキツイだろう。リタイア後、ここに住みたいと思わない。  

 唐人街だけに中華チックな建物がところどころに目立つ。赤い柱に中華を感じた。ブルース・リーの映画で見たようなデザインの柱だ。

 ウロウロしていると西岡武夫とある表札のあるお宅の前を通った。

 こじんまりとしているものの威圧感はあった。威圧感は元参議院議長のオーラか。

【 中華風の建物 】

■ 長崎は本日も坂ナリ  

 その娘さんも国会議員のセンセイ。このあたり同センセイのポスターを多くみかけた気がするが、オレンジ色のポスターだけにやけに目立った。父も世襲であり、その娘も世襲である。

西岡 秀子
当選回数1回
公開資産553万円(*)  

 ひきつづき住宅街のなかをウロウロする。長崎といえばちゃんぽん。「あっちゃんぽん!!」というお店を発見した。

 地元福岡でも同店と同じオレンジ色のテントのある店をみかけたが姉妹店だろうか。

* 日本経済新聞 20180403

# 西岡先生と同じ長崎県の衆議院議員の公開資産は以下のとおりです。

  • 加藤 寛治 7,674万円
  • 谷川 弥一  261万円
  • 北村 誠吾 6,348万円  

 選挙区は同じでも議員センセイの資産にはちがいがあるようです。

参考 日本経済新聞 20180403

【 あっちゃん亭 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 入ってきた門のところに戻ってきた。1時間弱はウロウロしただろうか。サプライズはなかったがリアル長崎を感じた。

 現在地点は新地中華街にも近いがオランダ坂にも近く、そちらに向かうことにした。

 まだ足は動く。歩きやすい靴は心強い。オランダ坂はなにかと耳にする。

 坂にあわせてオランダ通りもあり、その通りを歩く。長崎に最初にやってきたのはポルトガル人ではなかったか。

 そういったTVCMがあったのを思い出す。しかしストリート名を残したのはオランダだ。長崎には破たんもしたが復活もしたオランダ村もある。

【 オランダ通り 】

■ 長崎は本日も坂ナリ  

 オランダは一人当たりGDPの高い国として、なにかと国家運営のお手本のように取り上げられるが、残念ながら村のほうは破綻した。

 2001年10月31日 オランダ村閉園

 近くに建設されたハウステンボスの存在が破綻の原因の一つでもあったが、ハウステンボスも似たような経緯をたどったたうえに、ハウテンボスの知名度の高さも相まって、オランダ村の破たんは人の記憶から忘れ去られたようでもある。  

 関係ないが、オランダ国は21世紀のいまも楽しそうにやっているようにみえる。

■ 長崎は本日も坂ナリ  

 オランダ通りをすすむと突如、横道に登り坂があらわれオランダ坂がはじまる。

 ここは石段ではなく、クルマもはしる石畳の坂道の道路となっている。 観光マップで確認すると女子大や中学校もあり、文教エリアのようだ。

 そのせいか上品な町並みになっている。上品でない自分でもわかる。 お上品なためか女性に人気だ。この瞬間では、この場所にはおじさんおぼしき人種は自分ぐらいだ。

 タクシーで観光しているおばさん3人組にでくわす。オランダ坂の石碑の前で画像撮影をしている。運転手さんは運転とあわせて画像撮影も兼務している。兼務というより乗車サービスの一つだろう。

 なお、本日おじさん3人組にでくわすことはなかった。  

【 オランダ坂① 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 先の丸山オランダ坂は小規模すぎて、ある意味サプライズだったが、こちらは教科書的な名所とあって堂々としており、納得がいく。観光地に来た実感がわく。 そういった坂のためかどこまで続くのかわからず、坂道の途中の筋でオランダ坂から離れた。

 離れたところに標識があり、風雨にさらされてか「オフンタ坂通り」となっていた。そのそれた筋も石段になっており、どこまでも坂のマチ長崎を意識させられる。

【 オランダ坂② 】

■ 長崎は本日も坂ナリ  

 レベル0あたりを歩いていることを感じる。しかも水平。そこから道路の向こうの山の斜面に住宅がへばりついているように建っているのをあおぎ見る。グラバー園の方向だ。  

 歩きすすむと電停:石橋に遭遇した。電車に乗らず徒歩で行き止まりの電停にたどり着いた。

 あたりは住宅が密集している。 電停には1両のみの車両が出発を待ちかまえている。その車両に乗らんと高齢者が四方八方からゾロゾロとあらわれてくる。

【 画像左方向が電停:石橋 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 電停:石橋のそばに地場のスーパーとおぼしきジョイフルサンを見つけた。地元で創業したが、現在は四国の上場企業のグループ会社の一つとなっているようだ。

 店内は雑然として、ローカリティあふれている。商品が行儀よく陳列された大手流通業のイオンや西友の雰囲気とはちがう。

 長崎にはちゃんぽんのあんかけバージョン:皿うどんと呼ばれる麺類がある。

 そのあんかけのダシあるいはスープというものがあり、かねがねその一人前を手に入れたいと思っていた。値段は一人前50円ていどである。

 二人前なら自宅近くのナショナルチェーンのスーパーにもあるが、欲しいのは一人前だ。 ちゃんぽんのご当地長崎ならきっとあるだろうと思って、スーパーを見つけては入って探すが、なかなか見つけれない。

 あっても二人前の自宅近くのスーパーにあるソレだ。 このローカリティあふれる店構えのジョイフルサンにこそあると思い、入手への期待は高まった。

 実際、店頭に並んでいた。ただ、製造元は長崎ではなく、自宅のある福岡市内の食品会社のものだった。

商品名:あんかけスープ
製造元:松原食品(@福岡市)
店頭購入価格:116円(税込)

 amazonでは購入できず 肩透かしを食らった気分だが、こういうことはよくある。

 地元で地元の食材をヨソ者が手に入れるのは至難のワザだ。きっと長崎のどこかにあるはずだ。

【 ジョイフルサン 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 パリパリのかたヤキソバと呼ぶ麺も置いてあるはずとにらんでいたが、こちらには遭遇できず店を出た。

 地元で地元のものが食べられない、あるいは遭遇しないのは残念極まりない。

 地元長崎の調味料メーカーであるチョーコー醤油のウスターソース:金蝶ソースは福岡でも入手できるので、あえてここでは買わずにいた。

 買わないでいれたのは冷静さを保てていたのだろう。おかけで散財せずにすんだ(といっても調味料ていどのものを買うぐらいのことだが)。

■ 長崎は本日も坂ナリ

 ジョイフルサンを後にして、グラバー園に向かう。同園は修学旅行生必須のスポットでもある。

 観光スポットの格でいえば上席だ。 ここから同園に向かうには、グラバースカイロードという斜行エレベーターを利用する。

 垂直に上がるのではなく斜めというところが、当地の地形をエレベーターの設置状態で表している。

【 斜行エレベーター① 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 このエレベーターはネットでも紹介されており、どういったものかの情報を事前に得てはいた。

 坂のリサーチが目的なだけに体験せねばと思った。 なにしろ無料というのはありがたい。

 グラバー園に入るには有料だが。 グラバー園は相当高いところにあるとみた。グラバースカイロードに向かうにも坂というか石段をのぼらなければならず、その石段である相生地獄坂を上った。

 字面からは相+生き地獄坂とも読める。このあたりの住民は、いったん外に出ればいやがおうでも上り下りせねばならず、おのずとそういう気分になるのであろう。

 かっこ書きで体力づくり坂とあるが、気休めでしかない。

【 相生地獄坂 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 エレベーターに沿って階段も併設されている。とりあえずは階段をのぼってみることにした。天気は曇りでよかった。

 それほど気温は上がらず多少肌寒い。汗もかかずに登れる。

「長崎は今日も雨だった」

 という歌があったのを思い出した。たしか内山田ひろしとクールファイブが歌っていた。

 リードボーカルの前川清は、歌手でなくタレントとしての印象が強い。

 上へすすむたびに後ろをふり向くと、遠く向かいの斜面には住宅がビッシリと立ち並んでいる。圧巻だ。地形からそうならざるを得なさそうだ。東南アジアのスラム街もこんなかんではなかったか。

 エレベーター併設の階段を利用するモノ好きはおらず、たいていの人は上るも下るもエレベーターを利用している。たしかに斜めに上っている。エスカレーターのようでもある。そもそもエスカレーターではダメだったのか?そんな疑問がわいた。  

【 斜行エレベーター② 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 上り詰めるとグラバー園の入口に到着する。20分はかかっただろうか。ここまで歩きっぱなしで、足の状態が気になるがここまで来ると自分の足しかないので、さらに歩き続ける。

グラバー園への入場者数(*)

 平成28年 101万3,646人

 平成29年 100万5,343人

 平成30年   96万8,497人

* 長崎市 平成30年長崎市観光統計

 長崎といえばグラバー園というほどの観光スポットだが、このところの入場者数は減っている。100万人という大台を切ったのは見た目にイタい。

# 平成30年に長崎市を訪れた観光客数は宿泊、日帰りもふくめて705万5,400人でした。平成30年にはグラバー園には96万人訪れていることから長崎市を訪れた観光客数の約10人に一人は同園を訪れています。

* 参考 長崎市 平成30年長崎市観光統計

【 グラバー園第2ゲート 】

■ 長崎は本日も坂ナリ  

 観光スポット:グラバー園の入り口まで来たが、人気のグラバー園には入らずスルーして横道へ。

 今回のリサーチは坂なので観光スポットをリサーチするヒマはない。そもそも興味もないが。 かなり高台にいることがわかる。ふりむくと長崎のマチが一望できる。

 海が近くに見えるので余計に高く感じているのであろう。 グラバー園のオーナーであったグラバーさんは、ビジネスで成功すれば、こういったところに住めるという見本だが、そういった紹介では下品と思われるのかそうは紹介されていない。起業家教育はこういうところでこそしてほしい。

610円 グラバー園入場料(大人一人)  

 グラバー園の第2ゲートの目の前を横切る道は、普通の住宅街につななる。道路工事もされていれば住宅の新築工事もされている。 この坂だらけの土地に家を建てようとする人は、今後、毎日上り下りすることを考えているのか心配になる。

# 長崎市は坂というか山というか単に平坦な場所がないだけのマチなのか、同じ県庁所在地であるとなり県の佐賀県佐賀市にくらべると地価は、かなりお高いようです。佐賀市は長崎市とちがって平野の広がる平坦なマチです。

市内の平均公示地価(*:2019年)

 長崎市 10万4,317円/㎡

 佐賀市   5万7,329円/㎡

参考:土地代データweb

■ 長崎は本日も坂ナリ  

 さらにこの上に鍋冠山公園というのがあるが、これ以上のぼるのはムダに体力を消耗するようにも思えたので横道にすすんだ。

 ちなみに同地は台湾人に人気らしい。

 その横道からどうみても地元住民には見えないイエローのスプリングコートと白のジャケットを着た女性二人組がこちらに向かって歩いて来る。この通りはリンガー通りとある。

 この通りがどの程度の観光コンテンツかわからないが、この二人組は誘導されたようだ。自分はこの通りを歩いたが、女性に好まれそうな通りには思えなかった。 感性がオヤジなだけで理解できなかったのかもしれない。

【 ← 鍋冠山展望台 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 密集した住宅街のなかをさらにすすむ。観光地ムードはまったくない。

 グーグルの地図ではちゃんと道が示されているが、ここがどういう状態かは航空写真では見当はつくまい。 カートを押したおばあさん(見た目O-80)とすれちがう。道路幅は肩がふれあうほど。せまく、じつに歩行に困難な地形だ。

 しかも舗装はされているもデコボコしている。下りの坂は楽だろう思えるが高齢者にとっては、下り坂こそキケンだ。「まさか」が起きそうだ。階段の踏面の縁は白く塗られている。この白のペイントは長崎の石段では、よくみられた。

 夜道の上り下りのキケン防止であり、白のペイントは住民の知恵と思われる。 住宅が密集しているエリアであることから夜は住宅からの光がもれるのだろうが、それでも暗いのであろう。

【 白のペイント 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 先のおばあさんは細い道をカートを押してすすんでいく。4輪駆動ではないのでところどころ引きづって方向の修正をする。

 気になって目で追った。ゆっくりと前進している。 日常生活で上り下りさせていると健康になろうものだろうが、実際はそうでもなく、長崎市では老衰による死亡率は低い。

 長崎市の男性の老衰死の少なさ 全国平均の死亡率を100とすると 41.8 人口20万人以上の130市区のなかで下から4番目に悪い。日々階段を上り下りするからといって健康とはかぎらないようだ。

 健康に死ねないとなると、後期高齢者一人当たりの医療費がかさむ。しいては自治体財政を圧迫する。

 後期高齢者一人当たりの医療費

 長崎市 :125.7万円

 全国平均:  93.2万円

 長崎市のそれは全国平均93.2万円に対して125.7万円と30万円ほど高い。坂は苦しんでの死とマチの財政の悪化をもたらす。地元政治家のセンセイに期待したい。

 長崎市平成30年環境経済委員会での議員発言 20181207

 長崎は坂のまちであります。決して住みやすいまちとは言えない。

参考 日本経済新聞 20171225

■ 長崎は本日も坂ナリ

 リンガー通りの次にはグラバー通りに遭遇した。グラバー園があるのでグラバー通りがあってもおかしくはない。

 ビジネスで成功するとストリート名にもなる。ソフトバンクの孫正義氏や楽天の三木谷浩史氏も100年後はそうなるのか。 このあたりの道路は、アスファルトではなく石畳になっていて趣がある。  

ドンドン坂 プール坂

 を発見した。案内がきちんとある。どちらも小学生が壁に描いた落書きのような手書きの案内である。こちらも趣がある。手作りの味わいが伝わる。

【 ドンドン坂① 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 ドンドン坂は観光コンテンツとして紹介されているが、プール坂はそうでないのかグーグルにはヒットしない。  

 落書きのような案内と「ドンドン」、「プール」といった名称には興味がそそられた。

 名称のプロが考えに考え抜いたような名称でないせいか共感できる。 由来が気になり、スマホを出して調べる。

 曇天の空の下、スマホの文字も見づらいので、調べるのはやめにした。 

 ドンドン坂は5分もかからず下れた。この坂の両脇の側溝がポイントらしく、その時の雨量によって水量調整できるよう形がさまざまある。雨の日に現地を訪れる楽しみもあるようだ。

【 ドンドン坂② 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 さらに歩きすすむ。遠くには造船所のクレーンがみえる。造船は長崎の稼ぎ頭の経済アイテムだが、ながらく日本の造船業はふるわない。海の向こうの中国・韓国勢にやられている。おかげで長崎の地域経済もふるわない。

 造船竣工量のランキング(*1:2015年)

   国 名  トン
1位 中国 2,516.0万トン
2位 韓国 2,327.2万トン
3位 日本 1,300.5万トン
4位 フィリピン 186.5万トン
5位 台湾 74.9万トン

 

 クルーズ船の長崎市への寄港も一時期はじゃかじゃかあったらしいが、このところは減っていると耳にする。

長崎市のクルーズ船の寄港実績(*2)

 2009年 49隻

 2010年 54隻  

 2011年 21隻

 2012年 73隻

 2013年 39隻

 2014年 75隻

 2015年 131隻

 2016年 197隻

 2017年 267隻 ← ピーク?

 2018年 220隻  

 それでも福岡に次いで九州では2番目に多いとのこと。船を作ると船を迎えいれるの双方で稼げなくなるのではないかと心配になる。

*1:外務省HP 会見・発表・広報
*2:長崎港HP

【 クルーズ船① 】

【 クルーズ船② 】

■ 長崎は本日も坂ナリ

 クルーズ船が来てもカネが落ちないとのたまう。新聞などが好むパターンだ。そもそも観光客をアテにしての経済活性化はムシが良すぎではないか?

 観光客は金づるのようにみてはいけまい。 それにしても護岸整備など船着き場周辺に大きく投資しただけに、経済効果が見込めないと腹立たしいのであろう。 自分のような坂めぐりでは、たいしてカネは落ちない。

 坂は長崎市の観光資源ではないのだろうか。地元の観光団体の資料によると、長崎市への来訪者満足度では夜景がもっとも高い(*)。

 坂はない。そもそも項目にない。 夜景をヨソ者が見ようと思えば宿泊しなければならない。宿泊は大きくカネが落ちる。夜景に誘導するのはなんとなくマーケティングくさい。

* (一社)長崎国際観光コンベンション協会 データから見た長崎観光の現状・課題

# (一社)長崎国際観光コンベンション協会 データから見た長崎観光の現状・課題の資料によると、平成29年の長崎市の旅行者一人当りの旅行消費単価は 20,606円 でした。ちなみに同時期の日本人国内旅行の一人当りの旅行消費単価は宿泊、日帰りを含めての平均は 31,924円~33,637円 でした(*)。 長崎市は同国人からは1万円少なく使ってもらっていないようです。

* 観光庁 観光統計 旅行・観光消費動向調査

 

 

 

本編はここまで。以下次号

【 報告 】長崎市をウロウロする  ②/4

リサーチに協力していただい方々に感謝いたします。
一方、リサーチに協力していただけなかった方、次回ご協力にお願いいたします。

なお、当地の良し悪しは個人の判断にお任せします。ただ、人は似たような観光地には行きません。決して当地を真似ようとは思わないでください。日本じゅうの観光地が同質化してしまい、「どこも似たようなもんだろ」と先入観をもたれて、しまいにだれも観光をしなくなります。

 

 

訂正の連絡はこちら

 

【注意】
地図はグーグルより加工
価格・数量などは初回公開当時のもの
画像は下手上手関係なくローカライズド(LCD)
なお、取材日当日でないものもアリ
現地に赴く場合は、公式情報を確認されてから行くように

初回リリース:20191012

ここで紹介したことはすでに過去の情報となっていることを申し伝えておきます。

 

マチとの遭遇 九州編

 製作:ローカライズド(LCD)

■ メンバー
#1 風戸ケイキ(リサーチ)
#2 ワリアイト・リョウ(リサーチ)
#3 タシロ(プレス)

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