マチとの遭遇 九州編

旅こそ一人旅。

ー解説ー 大分県佐伯市あたりをウロウロする 前編

2019年08月29日 10:22 by kieki-kazeto

佐伯九州一面積の広いマチとのこと。広ければそれだけマチに名産や名所などのコンテンツも多いはずと思います。しかし、コンテンツの質が高くなければ、「広いだけ」のマチとみなされています。広いだけのマチは退屈なマチとなります。佐伯に人をひきつけるコンテンツはあるかどうかをリサーチするとともに、リサーチをした当人の現地での行動をお送りします。なお、お送りするのは九州を中心に活動する地域活性化ユニット:ローカライズド(LCD)です。

【 地元の駅 JR佐伯駅 】

〓 ワリアイトが「行け」と言う。近々、大分県佐伯市のリサーチの仕事が入るとヤツから連絡があった。なんでも外資系高級ホテルグループおぼしき連中がそこにリゾートホテルの建設を検討しているため、地元に何があって、何がないのか適当に見てきてくれとのことだった。

旅こそ一人旅。こそっと一人旅。

佐伯

「さえき」ではなく「さいき」 

大分県にアリ

  • 佐伯市内をテキトーに移動(リサーチとも)
  • 移動した人:風戸ケイキ
  • 目的:佐伯市のリサーチ

 

【お願い】

誤字脱字、日本語の少々おかしな言い回しなどについてはご容赦+ご理解ください(お許し願う)。とはいっても、多少下手なほうが人間味もあって、ダイレクトに伝わらんですかね?(ローカライズド(LCD)より)。 

 

〓 「適当に」の部分がすこぶる気に入った。ワリアイトのヤツもだいぶオレの扱い方がわかってきたようだ。報酬の半分はもう入金されたとのことで、取りかかることに。例のごとく皆目なにをリサーチしていいのかわからないが、現地に出向くことにした。 

― 大分県佐伯市の場所 ―

 

〓 ウィキペディアによると、佐伯市は九州一広い面積をもつ自治体で、寿司で知られた町であると知る。寿司とは、食べるにはカネのかさみそうなマチだが、高級なほうはワリアイトに任せることにして、そうでないほうをリサーチすることにした。
 大分の知合いにそれぞれの「知られ度」を確認すると、寿司のほうは知っていたようだが、面積のほうは知られていないようだった。

■ 佐伯に行く前  

 博多駅からJRの特急にて出発。博多から佐伯までは特急で3時間半程度。途中、乗り物酔い必須の日豊本線の区間がある。

 ここを避けたいがために高速バスで行くという手段もあるが、バスも鉄道もそうたいして時間はかわらず。

 全旅程高速バスという手もあったが、大分から佐伯までは一発では行けず、乗り継ぎもイマイチよろしくない。大分駅まではなんなく到着するも、そこから路線バスに乗り換えて30分かけてパークプレイスというショッピングセンターまで行かないといけない。

 結局、鉄道で行くことに。

 そういえば昔、YOKAROバスの名称の交通系ベンチャー企業が福岡から佐伯までバスを走らせていたが、路線はなくなり会社は縮小となったようだ。

博多駅~佐伯駅 

 

■ 佐伯に行く前  

 さいき殿伝。「さえきでんでん」と読む。地元産品のブランド認証制度と知る。地元を知るには、こういった制度につらねる産品から入っていたほうがわかりやすい。が、役に立たないこともある。

 それでも今回のリサーチの際、参考情報として活用することにした。

 これをたどっていけばなにかつかめるかもと期待した。 九州の地域ブランドのリサーチは、我々ローカライズド(LCD)の仕事でもある。

# さいき殿伝とは、佐伯市ブランド流通促進協議会によるさいきブランド認証制度です。平成24年にスタートし、平成30年11月現在まで続いています。佐伯を代表し、市民に愛され、市民が誇りを持てる佐伯のお宝を「さいき殿伝」として認定しています。

参考:さいきブランド認証 金賞認証品カタログ

【 さいき殿伝カタログ 】

■ 佐伯に行く前  

 博多駅7:31発の特急にちりんシーガイア7号に乗ることにした。1本前の7時発の特急ソニック3号は大分どまりだ。

 博多~小倉間は新幹線を使うという手もあったが、さほど時間短縮にならず全行程にちりんシーガイアとなった。

 7時発車の特急だと朝メシに迷いが生じる。となり席のお客がムシャムシャなにか食べられたら朝から不愉快だろうし、食べるこちらもきまずい。

 乗る前に博多駅周辺の飲食店で食べるか、列車内で食べるかだ。プラットホームでオニギリにかじりつくのは避けたい。

 最近のヤングは立ったまま、しかも歩きながらオニギリやサンドイッチをほおばっているのを見かけるが、50歳前後の男には似合わない(できない)。

 博多駅ビル内での朝メシと決めた。決めたがなにを食すかが決まらない。吉野家は24時間営業だが、牛丼はマイヘビーローテーションなので、選択権第1位から外した。

【 にちりんシーガイア 】

■ 佐伯に行く前  

 スタバも開いた。朝食営業をする飲食店はだいたい7時から店をあける。列車内でスタバのコーヒーもイケると思い、ウロウロする。旅装は自分だけ。

 九州のビジネス都市である博多駅では通勤客がせかせか歩いており、朝の早い時間の旅装者は目立つのか、行きかう人と目が合う。 とんこつラーメンのにおいがする。

 朝からとんこつラーメンとは、さすが九州といわれそうだが、朝からヘビーな食べ物は50歳前の男にはきついので、となりのうどん屋に入り朝食540円にした。

 うどん屋を出た後、ラーメン屋をのぞくとラーメンをすすっているのは韓国人旅行者のようだった。

 さっさと乗車。改札など片手にコーヒーでの移動は大いに不便。小倉駅では、お約束の座席の方向転換をする。するのは乗務員ではなく乗客。

【 JR博多駅 】

■ 佐伯入り  

 11:04到着。ほぼ3時間半の乗車。座席に座っているだけだがみょうに疲労感アリ。

 プラットホームに降りたつと開放感をおぼえた。下車した人は10人もいない。皆だるそうに改札に向う。 サプライズの歓迎はない。

 駅前のラーメン屋は健在だ。来るたびにいつつぶれるかと思っていたが元気に営業中。ある意味サプライズ。

 営業時間前なのかシャッターは半分ほどしか開いていない。

 佐伯の寿司はヨソにも知られた存在だが、ラーメンも地元ではそれなりの存在感があるらしい。

 たしか地元商工会議所でそれを聞かされた。寿司の方はドバイにも売り込みに行って、テナントへの入居の契約寸前のところでリーマンショックでとん挫したとのこと。一時、世界一佐伯寿司とか言っていたことを思い出した。

 ラーメン屋はどこのマチにでもあり、ラーメンではなんら特色を見出せないようだが、ラーメンのマチとして全国的に名乗りをあげたくもあるようでもあった。それも商工会議所で聞かされた。

 地域活性化の観点からヨソに知られるには、もっと別な食べ物が得策ではないか?寿司は高くて手頃ではなく、ラーメンはどこにでもあって特徴がない。

【 JR佐伯駅 】

■ 1日目  

 佐伯1日目が始まった。駅到着と同時にそのまま宿に向う。

 チェックイン時間はまだだが、身軽に動けるよう宿で荷物を預かってもらうために向う。佐伯には宿は多くなく、同宿の稼働率は高い模様。

 そういったこともあって、同宿は大手のチェーン展開しているビジネス系ホテルだが、同ホテルの他所より宿泊料金が高めに設定されているようにもある。

 ニーズがないと思って出店したら、ライバルは来ずして独占という状況なのだろう。

 宿は部屋が山側だと線路や駅舎が見える。鉄道好きには満足されるであろうが、あくまでもビジネスホテルなのでそれが見えるだけでセレブな感はない。

■ 1日目

 佐伯駅前は地元の経済的中心地ではなく、地価のランクもそれほど高くない。駅前が一等地とはかぎらない。

 佐伯駅から南に一つ下った上岡駅周辺に買い物スポットが集中してにぎわっている。 こちらがマチの中心地でもあるようだ。

 インターチェンジから近いこともあって半径50キロ内からお客を集めているのであろう。

 といってもここから大分市内のパークプレイスという巨大ショッピングゾーンにもアクセスがよく、そちらにも人は流れているようだ。

 ドラッグストアや家電量販店、ファミリーレストランなどの中央資本が進攻してきている。街中からやってきたヨソ者にはいきなり日常に引き込まれるマチの風景だ。

 国内の地元が均一化している。ヨソの土地に来た実感が薄れる。

【 佐伯駅と上岡駅 】

■ 1日目  

 佐伯駅前に饅頭屋がある。銘菓とある。銘菓であっても地元名物かどうかはわからず、購入は迷った。

 ロカヴォアを気取るわけではないが、地元加工度だけでなく地元認知度の高い土産がほしい。

 ヨソ者は地元でどれだけ知られているかは、知りようがない。

 ネットで調べるとその銘菓:挽茶饅頭(ひきちゃまんじゅう)は、地元の銘菓であることを確認した。地元での多くの事業者によって製造・販売されているわけではなく、一事業者によるお菓子であった。

 さいき殿伝の認証商品でもない。ツイッターではヒットするが。  

 到着そうそう土産を買うというのも予算に制限があるうえ、「これだッ」という土産との出会いを損なうことになるので結局はやめた。なんといっても3日間の滞在だ。次なる出会いに期待する。   

【 挽茶饅頭のお店 】

■ 1日目  

 地元佐伯駅到着が11時ということもあって、お昼にはさいき海の市場○(まる)を目指すことにした。

 駅から歩いて行けなくもない距離でもあることも大きい。

 「まる」の表記を「○」とするところや、ラジオCMでも店名を耳にしていたので気になっていた。

 魚市場の市場食堂に行きたかったが、営業状況は怪しいので取りやめにした。後でわかったことだが、やはり廃業していた。

 ネットでの情報では削除されることなく紹介され続けている。市場食堂に責任はないが、地元イメージを悪くする。誰か削除なり、営業していないことを伝えてあげよう。

■ 1日目  

 海はみえないが近いこともあって、潮風を感じる。夏の蒸し暑さもあり、少々しめったしょっぱさを感じる。

 住宅街を抜けて歩いてすすむ。途中、寿司屋:錦寿司の前を通る。地域一番店という声もある。

 同店はネットでもすぐにヒットした。飲食店サイトでは辛らつなコメントもあるが、いい位置にランクされてもいる。

 海の市場○(まる)をやめて、こちらにしようかと思ったが店頭の招き猫をみてやめた。

 店内には芸能人のサインや2ショット画像も多く飾ってあるだろうと想像すると、よしておいたほうがよさそうだ。  

【 錦寿司 】

■ 1日目   

 ほどなく歩くと目的の○(まる)に着いた。大型の店であった。店頭の駐車場には車がびっしり停まっており、平日であっても空きがない。

 地方らしく車の頭を店に向けて駐車している。 同店が経営する向かいの飲食店:マルカイはお客の行列ができている。

 夏のこの暑い時期に行列とは、よほどの人気店なのだろう。

 同店にはワリアイトも行ったことがあるらしく とりあえず1,000円以上からだったときかされた。自分は敬遠した。それもにしてもこの辺の人は所得が高いのか?

一人当たり課税対象所得(*1:2017年度)

  • 佐伯市 :263万2,416円
  • 津久見市:277万5,538円

 大分県内の市町村の平均がだいたい250万円ぐらいなので、このあたりの人はリッチなのだろう。

*1 総務省 市町村税課税状況等の調

【 海の市場〇(まる) 】 

■ 1日目  

 所得の低い自分は物販店のほうへ。こちらは階上にイートインコーナーがあり、物販店で買ったものがすぐに食べられる。

 アルコール類もある。ただし自動販売機での販売。

 低コスト要請と省力化に徹しており、繁盛している理由がわかる気もする。あたたかい味噌汁(有料)もいただけるが、お冷マシンのような販売機での購入は味気ないので迷った末にやめた。

 係のおばさんは親切ではあったが。  

 惣菜2品と焼酎で1,000円程度だった。この程度で十分満足。焼酎は迷ったが、地元メーカーの焼酎が販売されていたので購入した。天下無敵という商品名。買わずにはいられない。

 満足のいくお昼を堪能した後、店内をウロウロする。 水産のマチだけに水産物が多く、他産地の水産物も集まっている。

 競争力のあるマチには他産地の産品も集まり、あれこれ選べてお客も満足度が高いのだろう。

 さんざんウロウロしたあげく何も買わずに店を出る。滞在初日から急ピッチで買っていては後が続かなくなる。

 

【 物販店側 】

■ 大入島  

 おおにゅうじまと読む。佐伯は観光地らしく、地元行政が推す観光スポットは多くあっても、公平性の観点からイチオシの観光スポットはなく、総合カタログ的に色々と紹介されている。

 その総合カタログ的に紹介されている観光スポットの一つが大入島。

 昼メシをすませた海の市場○(まる)近くの波止場から渡船で7分の離島だった。地元の小学生が遠足に行くような島だ。いちおう人も住んでいる。

 人口1,000人切る離島でも渡船は2社運行のダブルトラックとなっており、それほど行き来きはあるようにみえないが多いときは両社あわせて1時間に4便以上のダイヤとる。

 ただし終わりは早く佐伯発の最終は18時台。この島の人は18時で行動がかぎられる。

【 大入島への渡船 】

■ 大入島

 地元ネイティブが、「今度の日曜日家族で行ってみようか」程度の島で、はるばる遠方から来たヨソ者がわざわざ訪れるスポットでないことに渡航後、気づく。

 運賃は往復で300円(大人1名)。レンタサイクルで行くべきであった。

  トリップアドバイザーでも紹介されているが、3年前にされた書き込みが1件のみ。 

【 チケット売り場 】

■ 大入島   

 アウトサイダーからすると殺風景な退屈な波止場だが、地元港湾関係者によればエキサイティングな大規模開発に取り組んでいる。

 水深14mと水深10mの岸壁を整備し、その他周辺もろもろの整備もあり、総事業費は145億円となる模様。

 岸壁の使用料は、1トン1回で総トン数50トン以上の場合で12時間以内であれば3円96銭となっている。

 1トンで3円ちょっとでは回収にどれだけかかるかと気の遠くなる話だ。

 しかし課金は1回ではなく1トン、水深14mの岸壁には5万トンの船が入港できるので、投資した事業費も案外はやく回収できるのではないだろうか。

 ただし入港があればの話だが。 地元ネイティブにとってターミナルは希望の施設らしい。10年前の市報にそう書いてあった。

 現在、中国からの木材バブルもあって無駄な投資とはなっていない模様。10年後に中国によって木材バブルがもたらされるとは思いもしてなかったろう。

【 整備される海 】

■ ロケ地

 このあたりは釣りバカ日誌のロケ地になったようだ。ツイッターにこのあたりのことをつぶやいたら、ユーザーからツイートがあった。それで知った。

 地域活性化には、寅さんしかり釣りバカ日誌しかり股旅ものコンテンツが必要。

 スーさん役は亡くなったが、ハマちゃん役は生きているので、地域活性化のためにも続けてほしいところ。

【 そのツイッター 】

■ 路線バスに乗る  

 大入島から戻っても行くアテはない。しめった海風に吹かれながら波止場に着く。

 JR佐伯駅まで戻る。駅前から路線バスが出ている。

 駅前のバス停の片側は屋根つきベンチアリだが、もう片側はスペースがないためにのざらし状態になっている。

 雨の日にヨソ者が鉄道で佐伯にやってきてバスに乗るのであったたら、手荒い歓迎を受けることになる。

 いつも利用する高齢地元ネイティブもキツイだろう。  

 利用者増と乗客サービス向上のためにも屋根を付けてはどうだろうか、大分バス。

 

【 JR佐伯駅前のバス停(屋根アリ) 】

■ 路線バスに乗る   

 蒲戸。かまどと読む。バス停のベンチに座っていたおじいさんが教えてくれた。こちら側のバス停に屋根はない。

 地元の言葉でしゃべるので、話の半分は意味不明。

 そういうのが楽しいという人もいるが、そういうのはアナログ的コミュニケーション障害ではないのか。

 この時間にJR佐伯駅前から出る便に蒲戸行きがある。グーグルで調べると車だと40分ほどのところ。

 行けたとしてもスムーズに帰れるかとなると、それも心配のためグーグルで調べる。問題はないようだ。問題は行った先になにがあるかだが、さびれた漁村以外なにもないだろう。

 あまりの暑さにそれ以上はグーグルで調べる気も失せ、天日にさらされてはスマホの画面も見えづらく、スマホをしまった。

【 親切なおじいさん 】

■ 路線バスに乗る  

 13:42 蒲戸行きバスが来たので乗る。お客は高齢者ばかり。

 見知らぬ顔が乗ったので、ジロジロ見られる。車内はクーラーが効いており涼し気。

 20分ほど工場や住宅、商店などを走ったところで太平洋セメントの工場が見えてきた。工場は閉鎖しているらしいがプラントなどはそのままだ。

 太平洋セメントによると、同工場以外に2か所の工場でセメントの生産を中止するとのこと。佐伯の工場では89名勤務していおり、操業から90年以上経過し、セメントといった社会的になくなりそうもない素材だが工場は閉鎖されるというのは腑に落ちないが仕方のないことか。 

【 太平洋セメントの工場 】

■ 路線バスに乗る 

 太平洋セメントを超えたら海べりを走りだし、お客は一人一人と降りていく。

 高齢者だけに下車には少々時間がかかる。それでもそれぞれのバス停には時間通り到着する。信号が少ないからだろう。

 右側は海。バスはクネクネ走る。地図ではリアス式海岸を目で確認でき、バスの乗車でそれを感じる。

 下車際に缶コーヒーを運転手さんに渡すおばあさんがいる。顔なじみなのだろう。街中でそういったやりとりをみかけることはない。

 路線バスがすれ違うときに、運転手同士手を振るシーンにも遭遇する。これも街中にはない。

⬛ 路線バスに乗る

 14:25 目的地のバス停:蒲戸(かまど)に着く。漁港のようで防波堤など護岸整備はされている。予想どおり寒村としている。海に対して人家が並ぶ。

 人家はあるものの、自動販売機すらない。バスは自分を降ろすとさらに先にすすんだ。この先には展望台があるらしい。乗客はいない。  

 護岸整備されたコンクリートの上で、漁師さんが網の手入れをしている。真っ黒に日焼けしている。

【 蒲戸のバス停 】

【 周辺環境 】

■ 路線バスに乗る   

 戻りのバスが来るまで時間があるので防波堤の上で寝た。日差しはきついがしめった海風が吹くので、快適ではないが耐えられはする。少々岩盤浴のような気分だ。

 ときおり漁船が行き来する。真っ昼間でも漁に出るのだろうか。20分ほど寝っころがっていたらバスがやってくる音がするので、あわてて荷物をまとめてバスに乗った。

 これを逃すと、1時間後にしかバスが来ない。またしてもバスにお客はいない。これではバス会社もやってられまい。とはいっても人家がここにある以上、廃止は難しいのだろう。

【 こういったところをバスが行く 】

■ 路線バスに乗る   

 バスは青い空と青い海に向かっていくように走る。ただしのんびりと。来た道を戻るので今度は左側に海がある。けっこう海のギリギリを走る。

 海岸整備されたところで、海水浴場になっている。

 人口減+少子化であることを考えると、海水浴ニーズがあるのか不思議になる。バンガローもありキャンプ場も併設しているが、冬にキャンプはしまい。

 それを考えると稼動期間も短く投資効率も悪そうだ。

【 バンガロー 】

■ 路線バスに乗る   

 バス停:浅海井(あざむい)で下りる。

 このあたりに海水をわかした風呂:塩湯が人気スポットということで、そこに寄るために浅海井で下りた。

 風呂も気になったが、JR日豊本線の駅も近くにある珍名駅も気にもなっていた。

 駅は珍名だが駅舎はめずらしくもなく、それでも主張したいのか駅の入場口には九州最東端の駅と出入り口に案内板をかかげ、それなりに主張していた。

 九州では西端や南端はイメージしやすいが、東端は少々弱いのではないだろうか。

 駅名のめずらしさとロケーションの特異性だけでは人は呼べまい。あたりは閑散としていた。

 一方、塩湯は人気でせまい駐車場には車がぎっしり停まっている。海上にせりだすように建てられている温泉小屋と併設の飲食店は繁盛していた。

 メシ時でないにもかかわらず、お客はいた。

 風呂に入って汗を流す。小屋からは海が見える。いい気分だ。海鮮丼と温泉で人が呼べているようだ。

 地域活性化のためにもキャンプ場ではなく、こういったのをたくさん作ってはどうか。

【 浅海井駅 】 

■ 路線バスに乗る  

 塩湯近くのバス停からバスに乗る。

 いいタイミングでバスが来た。またしてもバスにお客はいない。

 海べりをすすむも中心地に向っているためか、海べりを離れ住宅や工場が見えはじめた。コンビニも見えたのでヨソの場所に来た気分が抜けていった。

 佐伯駅に到着し下車する。駅前は三叉路になっており、大型のトラックが行き来する。

 駅前に降り立つたびに饅頭屋のカンバンが目に入る。  

■ 月刊佐伯のおいさん  

 チェックインする前に、駅前にある地元の観光案内所に寄った。

 地元観光協会が運営するHPはやたらウエルカムなのだが、案内所ではなんのあいさつもナシ。

 あやしいオヤジが来たと思ったのだろう。

 スタッフはヒマそうにパソコンの画面を見ている。 案内所内では、観光パンフが所せましと並べてある。あそこに行けここに行けと。ただで案内している。

 ほぼ税金で作られているパンフレットだろうが、制作費を回収できるほど人はやって来ているかは疑問だ。

 そんななか、手づくり感十分というか素人編集者のがんばりが十分伝わるフリーペーパーを佐伯で発見した。A3サイズを折りたたんで手に取れるようにした紙で作られてフリーペーパーだ。

 おじさんでなく、おいさんとあり、そこにこだわりがあるようだ。こちらもそこにローカリティを感じた。

 地元佐伯の高齢男性へとの対談が掲載されている。 こういったイナカではプライバシーや個人情報の概念がないのか、個人を取り上げられるようだ。。

 もっとも、注目されるほどこのフリーペーパーが手にとられるかは疑問だが。 

【 月刊佐伯のおいさん 】

■ チェックインする  

 カウンターでは自分のような遊び客(自分はリサーチという仕事だが)、出張客、帰省客とさまざまいる。

 見た目仕事でないと、わかる者は少ない。

 制服のスタッフがテキパキとこなす。夕方の5時前後。  

 カギとなっているルームカードを受け取り、部屋に入る。部屋の窓からJR佐伯駅が見える。上下から特急、在来線が入線しては出て行く。鉄道好きには喜ばれる部屋であろう。

 晩メシをどうしようかと、観光案内所で手に入れたパンフで探す。寿司で知られたマチだが、泊まった宿の近くに寿司屋はない。

 近くに全国チェーンのスーパーがある。佐伯に来たからには地元本社のマルミヤストアに行ってみたいが、これまた近くにない。

 同スーパーは上場していたということだが、佐伯という土地で上場していたスーパーがあったとは気になる。

■ 宿  

 宿はそれといって特別なことはない。ビジネスホテルではワクワクすることもなく、優雅な気分になることもない。

 清潔だけで十分。

 宿を出た。駅前の大手スーパー:マックスバリュに入る。サケコーナーには地元佐伯の焼酎は置いてなく、クロキリが陳列棚のいい位置を占めている。

 ちなみに佐伯には以下の蔵元がある。

  • 小野富酒造(株)
  • 大地酒造(合)
  • ぶんご銘醸(株)

 大分県ということで、いいちこ二階堂も置いてあるが、売れるのはここでも人気はクロキリなのであろう。

 スーパーからローカル色はなくなり、ほぼ中央資本の大手メーカーの商品で占められる。魚や野菜の生鮮食品には多少ご当地色はあるが、全般的にローカル色はうすい。

 残念に思いながらいいちことつまみを購入して、スーパーを出た。

 

本編はここまで

ー解説ー 大分県佐伯市あたりをウロウロする 前編

 

リサーチに協力していただい方々に感謝いたします。
一方、リサーチに協力していただけなかった方、次回ご協力にお願いいたします。

 

訂正の連絡はこちら

 

【注意】
地図はグーグルより加工
価格・数量などは初回公開当時のもの
画像は下手上手関係なくローカライズド(LCD)
なお、取材日当日でないものもアリ
現地に赴く場合は、公式情報を確認されてから行くように

初回リリース:20181110

ここで紹介したことはすでに過去の情報となっていることを申し伝えておきます。

 

マチとの遭遇 九州編
#オールラウンド九州(ARQ)

 製作:ローカライズド(LCD)

■ メンバー
#1 風戸ケイキ(リサーチ)
#2 ワリアイト・リョウ(リサーチ)
#3 タシロ(プレス)

 旅とカットソーシリーズ 2018

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