小値賀 離島 旅にもイノベーションを求める人へ
小値賀にはこういった場所があります。草むらと海がひろがります。風が強いのが残念ですが、頬にあたる風の強さも旅の一つです。
【 歓迎してくれています。小値賀町 】
小値賀/おぢか
20160401現在
制作:ローカライズド(LCD)
小値賀はここに
■ 小値賀町の人口 1
2,611人(前月比△5人)
2016年3月末日現在
小値賀による地元の人口情報
小値賀の人口は、町役場のホームページで毎月更新して公表しています。
【 小値賀の人口集中地区 】
■ 小値賀町の人口 2
東京23区のどの区とくらべてもケタ違いに少なく、同様に人口密度もケタ違いに小さいものです。それでも昭和30年代は、人口は1万人を超えていました。
現在、43.4%と高齢化率も高く(*1:2010年)、消滅可能性都市でもあり、RESASによると、2040年の人口は1,250人、高齢化率は55.6%と予想されています。なお、そのときの小値賀町の15歳未満の人口は87人です。
*1 総務省:国勢調査
■ 小値賀町の人口 3
お年寄りも多く、離島=のんびりのイメージの小値賀ですが、人口の減るスピードはのんびりモードではありません。
1980年から2010年の30年間で町の人口は2,835人減りました。その減少率は49.8%です。2010年から2040年の30年間で町の人口は1,599人減ると予測され、その減少率は56.1%とされています。
人口が減るにしても同じ30年間では、いままでの30年間よりもこれからの30年間のほうが、減るスピードが早まりそうです。国勢調査によると1950年からずっと減りつづけていましたが減るにまかせすぎていました。
参考:まち・ひと・しごと創生本部:RESAS
【 小値賀ってこんなところ 】
■ 小値賀の主力職業
小値賀では農業と漁業の第一次産業が今も昔も主流派です。15歳以上の就業者人口に占める第一次産業従事者の割合は以下のとおりです(*1)。
- 1980年 53.5%
- 2010年 35.5%
1980年(昭和55年)は町の働く人の半分は、第一次産業で働く人でしたが、その30年後の2010年には4割を切るまでになりました。
それでも2010年の国内の15歳以上の就業者人口に占める第一次産業従事者の割合は4.2%ですので、小値賀はいまなお第一次産業が主力ビジネスといえます。
*1 総務省:国勢調査
【 漁船 】
■ 議員報酬
小値賀にも議会があります。平成27年度の小値賀町の町議員は8人、島民323.1人対しての一人の割合です。
議会の下にある委員会は、特別委員会を含めて6委員会あります。
議員8人で6委員会では兼務の兼務となり、多忙きわまります。議員定数は町の条例で規定されており、条例が改定され定数は2名減となりました。
小値賀町議会議員の報酬(月額:平成24年度*1)
ちなみに議員センセイと同じく、選挙で選ばれる町長の月額報酬は59万8,000円です。町長には任期の4年ごとに1,000万円の退職金が支払われますが、議員センセイにはありません。
あわせて議員年金は廃止されました。議員センセイにはおいしいとされる政務調査費も小値賀にはありません。なお、議員センセイの兼業はOKです。
*1 小値賀町:財政状況資料集
■ 信号
小値賀町内には信号機は2つあり、そのうちの1つが笛吹郷にあります。とくに交通インフラの装置がない離島だけに、信号機がある同地は町の中心市街地といいえるのではないでしょうか。
それでも総務省基準の人口集中地区とはいえず、中心市街地というほどには人口が足りません。
人口規模の割に信号機が「2つだけ」なのか「2つも」なのか難しいところですが、1980年から2009年の間で、年間交通事故発生件数が最大となった年は9件の事故があった1999年でした(*1)。
*1 警察庁交通局交通企画課:交通統計
【 ヨーロッパではなく小値賀 】
■ スマホ保有率4割強
小値賀の中学生のスマホ保有率は、その親御さんによる回答によると4割強となっています(*1)。
町に携帯電話のショップがなくともスマホは出回るようです。町としても情報化の推進として、IT関連企業などの誘致研究をすすめています(*2)。
ネットカフェなどはありませんが、通信環境はまったくないわけではありません。電波が通じないところもありますが、たいていのところでつながります。
wi-fiスポットはターミナルにあります。
ただ、アウトサイダーには外部との連絡を遮断できるように、なまじつながらないほうがありがたく思えることもあります。
*1 小値賀地区小中高一貫教育推進委員会事務局
*2 第4次小値賀町総合計画
■ 島の2大公社
町の名産のピーナッツの仕切り役は町の公社:小値賀町担い手公社です。小値賀にはもう一つ別の公社の小値賀観光町づくり公社があります。
両公社の違いは資本構成ですが、その役割は、担い手公社は物産の流通、観光まちづくり公社は観光ビジネス、という違いになります。
金額の大小はあるものの両公社ともに町の資本が入っています。小さな島の名産品と観光で連携していきたいところですが、いまいち足並みはそろいません。
【 オフィス ? 】
■ 一般財団法人小値賀町担い手公社
担い手公社のスタッフは、地元オリジンによる構成です。同財団の定款によると、基本財産の8割は町の出資となっています。
財団のバランスシートには販売用子牛として15万5,800円が計上されており、地元の牛を活用して経済活性化を図ろうとしています。
公社の目的:地域活性化と町民福祉の向上
同公社の目的は、いかにも公社らしい目的となっていますが、働き手の確保も大きな目的でもあるようです。
設立は2001年、ツーリズム協会よりは古く、地元オリジンの多くで構成されていますが、地域おこし協力隊を雇い入れて"島外からの血”を入れて活性化への努力がみられます。
■ 株式会社小値賀観光まちづくり公社
町の観光を仕切る組織は「おぢかアイランドツーリズム」です。
同ツーリズムは株式会社小値賀観光まちづくり公社とNPO法人おぢかアイランドツーリズム協会を運営する組織の総称でもあります。
当初はNPO法人おぢかアイランドツーリズム協会だけでしたが、売上は1億円に達し、収益ビジネスとなっているためNPOに似つかわしくないということから、利益を求めていい事業会社が設立されました。
そこで、設立された会社は小値賀観光まちづくり公社です。
「おぢかアイランドツーリズム」のスタッフには島外のアウトサイダーが多く、地元オリジンとは肌が合わないところもあります。
一部の地元オリジンに「補助金はアソコに全部落ちる」とネガティブなイメージを持たれています。
NPO法人の会員は島民を中心としており約100名、年に1度開催される総会は大荒れになるということです。
利益の配分をめぐって、次の事業へ投資したいツーリズム側と利益は島に還元すべきとする地元オリジン側で意見が分かれます。
【 地元ツーリズム協会はこの建物のなかに 】
■ 小値賀のトップの収入
町長の給料は59.8万円、一般職員は28.9万円、トップとヒラの差は2倍程度です(*1:2012年度)。小値賀の納税義務者1人あたりの一月あたりの課税対象所得は、19.9万円です(*2:2014年度)。
小値賀町のサラリーマンは592人、町の納税義務者の6割を占めています。
* 1 小値賀財政状況資料(平成24年度)
* 2 市町村税課税状況等の調(平成26年度)
マチとの遭遇
マニアック観光#小値賀への接近
その6 終了
注意 情報は2016年4月1日現在のものです。
現地の状況は刻々と変化しています。
現地に行って確認することをおすすめします。
制作 : ローカライズド(LCD)
リサーチ : 風戸ケイキ/ワリアイト・リョウ
「マチとの遭遇#小値賀編 マニアック観光#小値賀への接近」
制作委員会作品
Language:Japanese text only
Not Rated
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